2021年3月1日のyouは何しに日本へ？

コロナにだって負けない、

頑張っているyouたちがいた。

東京の西日暮里駅近く。

「さくら食堂」

ここはベトナムyou二人の店だった。

さくら食堂は和食の定食屋

2020年2月にオープンした「さくら食堂」。

社長はズンさん30歳。

そして、相棒はダンさん31歳。

2人ともベトナム出身。

でも、「さくら食堂」はベトナム料理じゃない。

キムチチャーハン、オムライス、ホルモン炒め。

ぶり照り焼き定食にアジフライ定食など。

ここは和食の定食屋さん。

料理は本格的！

調理は主にズンさん。

週に3回、足立市場で新鮮な魚を仕入れ。

ダンさんがブリの切り身を切っている。

結構厚いですね。

タレは自家製。

ぬか漬けも自家製。

米は秋田のひとめぼれ。

ブリの照り焼き定食の出来上がり！

1100円也。

おかわり一杯は無料。

味噌汁はプラス150円で豚汁に変更できる。

豚ロース生姜焼き定食　980円。

ギガオムライス定食　730円。

全部美味しそうです。

常連さんも多い。

素晴らしいズンさんの仕事ぶり

ランチのピーク時。

ほぼ満席。

てんやわんやだけどズンさんはいつも笑顔。

これって素晴らしい。

そして、ずっと動きが止まらない。

ようやく2時にひと段落。

そんな時もズンは休まない。

店の前を掃除。

ついでに隣の店の前も掃除。

「周りの店もキレイになってほしい」

思いやりですね。

行列ができる定食屋で修業

ズンさんが来日したのは2010年。

電子工学を学ぶためでした。

上野の第一工業大学に入学。

巣鴨を散歩したときに、

行列ができる定食屋を発見。

スゴイ店だと思った。

アルバイトを探していたズンさん。

定食屋で働くことになった。

和食の基礎から丁寧に教えてくれた。

ダンさんは母国で兵役を終えてから来日。

同じ定食屋でアルバイト。

これが運命の出会いだったんですね。

割れた皿や魚の骨でキズだらけ。

ダンさんは辞めようと思ったこともあった。

でもズンさんがよく面倒をみてくれた。

日本語が苦手なダンさんを支えてくれた。

そして二人の夢はいつか店を持つこと。

7年間の修行を経て「さくら食堂」をオープンした。

毎日来るおばあさん

夕方6時半。

「さくら食堂」はお客さんでいっぱい。

お昼に来たおばあさんがまたいる。

実は毎日2度来るらしい。

超常連です。

夫を支える素敵な奥さん

10時に閉店。

ズンさんは自転車10分で我が家へ到着。

奥さんのトゥーさんがお出迎え。

そして、赤ちゃん。

ズンさんはパパだったんですね。

家ではベトナム料理。

奥さんの手作り。

メインで大きなステーキ。

奥さんとの出会いも前の職場。

出産前はパートで家計を支え、

さくら食堂の手伝いもしていた。

頑張って働く夫を支える素敵な奥さん。

ベトナムの技能実習生へのお弁当

ある日の「さくら食堂」。

煮物にナンプラーを入れている。

これはベトナムの角煮。

お弁当の一部。

ベトナムから来日した技能実習生たち。

ホテルで2週間、自主隔離。

ズンさんたちは弁当を届けていた。

1個500円。

格安です！

ズンさんが入院

数日後。

「さくら食堂」の厨房はダンさんだけ。

オープンしてから働き続けたズンさん。

胃を悪くして入院中。

ダンさんはズンさんの分まで頑張っていた。

2人の夢

ベトナムで日本の定食屋を開くこと。

たいへんだけど頑張ってほしい。

でも、無理せずに。