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硫黄運び屋の危険に挑戦
12月27日のTBS世界の危険すぎる道。
俳優の田中要次が硫黄を運ぶ男たちの道へ。
インドネシア・ジャワ島。
危険なカワ・イジェン火山。
山火事を止められない
2時間ほど火山を登ると景色が変わった。
茶色い。
火山の熱で焼かれたのだ。
地熱で度々火事を起こす山。
勝手に燃えだしてしまう危険な山。
しかし、登山者を守る柵はない。
茶色い山の色が変わる。
白い岩肌が目立つ。
そして、台地は黄色に変わった。
大きな噴火口。
その下には美しいカルデラ湖。
火山の名前カワ・イジェンはこの湖が由来。
意味は「緑の火口」。
景色は美しいがとても危険。
湖に入れば火傷をする。
生物のいない死の湖。
火口には危険なガスが立ち込めている。
命の危険
硫黄の香りが充満している。
腰に付けたガス感知器が鳴った。
「鳴っちゃった~」
田中要次はマスクをつけ始めた。
しかし、アルファンはそのまま。
このくらいなら大丈夫だと判断。
有毒な亜硫酸ガス
煙の立ち込めた場所まで降りる。
今年の3月、煙を吸いすぎて死亡した人がいる。
命の危険を感じる場所。
立札に硫黄の運び屋への注意書き。
勝手に観光客を火口に案内しないように。
火口まで200メートル。
さすがに所々ガードが設置されている。
マスクの中にもガスが入ってくる感じがする。
黄色い煙が少しずつ濃くなる。
歩くこと30分。
当たりは黄色。
また感知器が鳴る。
それでもアルファンはマスクをしない。
煙を避けて作業をするのだ。
目もチカチカし始めた。
アルファンの動きが速くなった。
勢いよく黄色い煙が噴き出す。
硫化水素は青酸ガスに次ぐ有毒。
高濃度ガスを吸い込めば1時間で死亡することも。
硫化水素のガスはゆっくりと冷却される。
中に含まれる硫黄は液体に。
113℃以下になると鮮やかな黄色い固体へ。
「黄色い黄金」と呼ばれる。
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危険な火山の怪しい姿
夜になるとカワ・イジェン火山は別の姿を見せる。
青く光る。
ブルーファイヤー。
高温のため、燃える炎が青く浮かび上がる。
とても幻想的である。
田中要次 硫黄を運ぶ
田中要次の篭に50キロ詰めた。
しかし、持てない。
田中要次の方が体は大きい。
しかし、体力の差が出た。
10キロが限度。
アルファンは約60キロを持つ。
帰ろうとした時、風向きが変わった。
すっかり辺りは黄色い煙で覆われた。
田中要次の警報は激しく鳴る。
危険!
危険!
足元も見えない。
危険過ぎる。
アルファンが煙の向こうからやってきた。
硫黄を取りに戻っていたのだ。
天秤状になっている篭。
10キロの重みが食い込む。
登り終えたとき、田中要次の体に異変が起きた。
慣れない登山と極度の疲労で足がつった。
アルファンに先に行ってもらう。
田中要次は足をほぐしてから再出発。
階段は特につらい。
ふもとを出発してから6時間。
硫黄の集積場に到着。
硫黄運び屋の収入
硫黄の運び屋は全部で200人以上。
マスクなしで作業するため、
気管支炎や肺炎を起こす者もいる。
しかし、この仕事は収入がいい。
この日の硫黄の量は二人合わせて63キロ。
560円。
通常だとアルファンは1日2回山を往復。
週に5日行う。
これで月30,000円の収入。
平均月収16,000円が相場だから、高収入。
家族のために辞められない。
硫黄の利用方法
集められた硫黄は砂糖に使われる。
インドネシアでは作られた砂糖の色は茶色。
二酸化硫黄の漂白作用で白く精製。
硫黄は熱せられて液体化。
濾して不純物を取り除く。
きれいな液体をタイルの床へ撒く。
冷やされて硫黄はまた固体へ戻る。
これをチップ状に細かくして出荷する。
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