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9月4日の浦沢直樹の漫勉。
紙とペンで繰り広げる漫画家の世界。
その壮絶な現場を多くの人々は知らない。
今回は東村アキコにスポット!
速筆と言われる彼女の仕事部屋に密着。
ジャージでもつけまつげ
「海月姫」は能年玲奈主演で映画化。
「かくかくしかじか」はマンガ大賞2015を受賞。
東村アキコの仕事部屋は賑やかである。
若いアシスタントが10人ほど集まる。
東村アキコはアディダスのジャージ。
しかし化粧はバッチリ。
つけまつげがジャージに浮いている。
本当の東村アキコの姿
新作「雪花の虎」の現場に密着。
その映像を浦沢直樹と東村アキコ本人が鑑賞。
待ち合わせた場所は宝塚バー。
東村アキコはカウンターの中。
着物が似あうママって感じ。
これが本来の姿。
ザ神様の浦沢直樹に敬意を払っておしゃれを?
つけまつげも違和感がない。
浦沢直樹も驚くスピード
速筆で有名な東村アキコ。
下絵の作業が速い。
手暗がりになってても気にしていない。
浦沢直樹に指摘されて初めて気づく。
夢中になっているからわからないのか・・・。
ペン入れも速い。
「速い! 敵わない!」
浦沢直樹の想像を絶する脅威のスピード。
線に迷いがなく、勢いがある。
子供を育てながら漫画家をしていた。
それがこのスピードを生み出したのかも。
ぶっつけで描くネーム
漫画を描く上でストーリー作りの土台となる作業。
ネーム。
人物を丸とか十文字で描く漫画家も多い。
東村アキコはぶっつけで描く。
浦沢直樹も丸と十文字は使わない。
東村アキコにとっては楽しい作業。
仕事とは思っていない。
でも左手を枕に横になりながら描く。
楽しいはずの作業がどうしてか眠たくなる。
寝ながらストーリーができる。
これは達人ワザ。
物語が流れるようにあふれ出てくる。
頭の中にあるストーリーを描くだけ。
考えているわけではない。
東村アキコに影響を与えた漫画家たち
小学5年生の時「探偵ぷっつん物語」を描いた。
子供の時から将来の夢は漫画家。
リボンっ子で、コメディが好きだった子供のころ。
「ちびまるこちゃん」や「岡田あーみん先生」
子供の頃に影響された。
鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」
高橋留美子の「うる星やつら」
これが一コマにぶっこむギャグシーンに活きている。
セリフとキャラだらけのページ。
「これがないとね、あっという間に読み終わっちゃう感じがする」
「丁寧に描くとねねダサいんですよね」
漫画の勢いを重視する東村アキコ。
横山光輝からの影響
東村アキコの作品を観て浦沢直樹が気づいたこと。
横山光輝の作品に影響されてる?
横山光輝の「三国志」を観て模写した東村アキコ。
髪の毛をベタ塗りにしているのにビックリ。
あんなに少ない線でイケメンを描く横山光輝。
そんな描き方もある。
身近な人物を観察して作品に
23歳で漫画家デビューした東村アキコ。
30歳で描いた「ひまわりっ~健一レジェンド~」
これは実父がモデル。
身近な人物を観察するのが好き。
それが作品に反映される。
人物の表情にこだわる東村アキコ
人物の魅力を絵で表現。
背景よりも人物が重要なのだ。
ペン先一つで表情が大きく変化する。
一コマ目に背景があればいい。
それが読者の記憶に残る。
あとは背景は省略。
衣装の重さも表現
人物に欠かせない衣装。
意地悪そうな人には意地悪そうな柄。
衣装で人物の性格を洗わる。
着ているものは浴衣なのか着物なのか。
その重さも表現したい。
ホワイトペンはプラスの道具
絵を訂正したい時に使うホワイトペン。
東村アキコにとってはプラスの道具。
ベタ塗りの髪の毛に線を追加。
髪の膨らみなどを表現。
微妙な表情を作る為のグッズ。
漫画に重要なのは鮮度
若いアシスタントが多い仕事部屋。
アシスタントたちの若さを吸収?!
若いメンバーのアイデアや感覚が大事。
下手でもいいから新鮮味がほしい。
新作「雪花の虎」
上杉謙信は女性だった!って物語。
大雨のあとのシーン。
「空に月を描いたら?」
アシスタントのアイデアを頂き!
月って女性の象徴。
物語の骨幹ができた。
漫画家は「描け」
マンガ大賞2015を受賞した「かくかくしかじか」
東村アキコが漫画家になるまでの道のりを描いた。
東村アキコだって人間だ。
たくさんの努力をしていた。
作中で出てくる日高先生。
恩師がモデル。
常に「描け」と言われ続けた。
これが原点なんだ。
とにかく描かないと話は始まらない。
描くことで自分の中に積み上げられるもの。
それが漫画家を作っている。
浦沢直樹も東村アキコに触発
対談の前に密着映像を観ていた浦沢直樹。
東村アキコに感化された。
ペンが速くなった。
絵が荒れるかもしれない。
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