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2016年5月21日のサワコの朝。
建築家の隈研吾。
1954年生まれの61歳。
2020年東京五輪パラリンピックメイン会場。
新国立競技場をデザイン。
聖火台問題が浮上!
3月初め。
新国立劇場のデザインが決定した後。
聖火台の設置場所がない!
東京五輪にまたまた問題が発覚。
聖火台を考えずにメイン会場をデザインしたのか?
新国立競技場の要求になかった聖火台
何かとつまづく2020年東京五輪。
今度は聖火台か・・・。
誰もが思った。
聖火台を考えずにデザインか~。
いえいえ、新国立競技場の要望に聖火台について書かれてなかった。
書かれてないことに対して提案はできない。
でも聖火台について考えてないわけではない。
トラブルを楽しむ隈研吾
聖火台のスケッチが隈研吾に多数送られてくる。
素人さんからの作品。
こんな発想をする人がいるのか・・・。
豊かな発想に驚かされる隈研吾。
建築家にトラブルは付きもの。
建築ができるまでのプロセスを楽しむ。
周りからいろんな意見を言われる。
矛盾している時もある。
それに怒っているとストレスになる。
ストレスで潰れないようにする。
どんなトラブルも前向きに考える隈研吾。
隈研吾のこだわり①競技場の高さ
新国立競技場の最初のコンペ。
最初に採用されたのがザハ・ハディドさんの作品。
高さは7070数m。
隈研吾の作品は40数m。
どこまで低く、地味にと考えた隈研吾。
新国立競技場の周辺の主役は”森”。
次の主役はアスリート。
建築は目立ってはいけない。
隈研吾のこだわり②木材を多様
新国立競技場の場所の主役は森。
日本をアピールする意味でも木材を使いたい。
隈研吾は木材を多く使うことを考えた。
使う木材はどこにでもあるスギ。
しかし、観客は8万人。
木材だけで支えることは不可能。
木材と鉄を合わせて建築。
スタジアムの天井は木材を組み合わせている。
使っているのはスギの他にカラマツも使用。
カラマツの方がスギよりも強度がある。
天井も木だけでは支えられない。
鉄も使用している。
鉄だけよりも1000トンの鉄を減らした。
見た目では木材がメイン。
木と鉄を組み合わせる技術を持つ日本の大工さんたち。
これは大企業だけの技術ではない。
中小の会社も持っている技術。
隈研吾のこだわり③縁側を取り入れる
機械による空調をしない。
新国立競技場は自然の風を取り入れる。
ヒトにも優しい環境作りをする隈研吾。
でも日本の夏は暑い。
夏場をどう乗り切るのかが隈研吾の課題。
夏に吹くのは南の季節風。
観客席をなめるように風を吹かせる。
まるで縁側に吹く風。
ヒトを大切にする建築
建築は物質でできている。
形よりも素材が大事だと話す隈研吾。
建てる場所の意味も大事。
現地を歩き回り、住んでいる人と仲良くなる。
その場所の独特な情報を得る隈研吾。
最終的に建築に関わるヒトを大切にする。
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