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2016年10月1日の達人達。
水野良樹×西川美和が対談。
いきものがかりのリーダー。
ギター、作詞作曲担当。
水野良樹が会いたい人。
監督で小説家の西川美和。
10月14日に映画「永い言い訳」が公開される。
水野良樹からの質問
番組収録前。
水野良樹は西川美和にメールで質問している。
監督で小説家。
小説であれば、自分一人で完結できる。
何故敢えて大勢の人と関わる映画を作るのか?
ディスコミュニケーション
水野良樹。
人と関わるのが苦手だった学生時代。
お弁当を食べる時は一人。
半年間クラスメートと話さない。
そんな水野良樹が高校生の時。
友人に自作の曲を聴かせた。
オーバーリアクションな友人。
「マジすげえよ!」
褒められて嬉しかった。
これが音楽に進むキッカケ。
周囲の目が気になる水野良樹
路上ライブからスタートした”いきものがかり”。
聴いてもらう為にどうしたらいいのか。
いつも気に掛けていた。
それが今日も続いている。
ネットで自分を検索。
何を言われているのか調べてしまう。
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水野良樹が目指す大衆歌
ポップソング=大衆歌。
水野良樹の作る歌は大衆歌。
それは単純に人気のある歌なのか。
ある弁当屋さんでのこと。
水野良樹の隣である夫婦が会話をしていた。
有線の曲は”いきものがかり”の”ありがとう”。
妻がこの曲、好きと言う。
夫はふざけて歌い出す。
横で水野良樹は歌が届いたと感じる。
水野良樹の器とは?
水野良樹が作詞で気に掛けていること。
「多くのことを書かない」
中身はわかりあえない。
だから、”器”になりたい。
”ありがとう”は結婚式でもよく使われる。
父母への花束贈呈の時が多い。
親子にも歴史あり。
感謝以外の気持ちも存在する。
いろんな感情を含めてそこに感謝がある。
人それぞれの人生はわかりあえない。
ざっくり包む”器”でいい。
使用してもらうと届いたと感じる水野良樹。
「わかりあえない他者と繋がる為に大衆歌を作っている」
他者が関わることで作品が活きる
水野良樹から西川美和への質問に戻る。
どうして他者と関わる映画を作るのか?
俳優という肉体が入るとイメージとズレが生じる。
西川美和は「映画は妥協と落胆の連続」。
崩壊と取るか変化と受け取るかの違いだと言う。
他者と関わった方がいいものの方があとあと好き。
場所、天候、俳優の影響を受けて作品に幅ができるのかも。
西川美和が監督を続ける理由
映画「永い言い訳」
カメラマンは75歳、最年少子役は5歳。
言葉遣いにも神経を使う。
撮影現場はとても難しいと語る西川美和。
快感はないけど、その場所自体が愛おしく感じるのだ。
愚痴ばかりだったな・・・。
次こそは違う形で人を活かしたいと反省。
現場に戻って、また上手く出来ない。
人を大切にもできない。
その繰り返し。
西川美和が水野良樹を分析
ノートを点けながら対談をしていた西川美和。
水野良樹を分析始めた。
- 「若い頃から客観的」
- 「非常に内省的」
- 「他者にたいするリスペクトが強い」
- 「同時にすごい慎重」
- 「理性が強すぎ」
水野良樹の心の奥が見えるのか。
西川美和は更に続ける。
「社会性の強いパーソナリティーの中に絶対の自負を感じる」
それは自分が一番になれるはずだ、という自負なのか。
水野良樹の中にあるもの。
「自分を信じてあげられるのは自分だけ」
それは諦めだという。
「永い言い訳」の主役とそっくり
自分のことを「みっともない」と言う水野良樹。
何がみっともないのだろうか?
そこは不明。
水野良樹は「(主人公)はあなたにそっくり」と奥さんに言われた。
そのことを、西川美和は心配している。
ボーカルによって歌の世界が広がる
水野良樹が製作し、吉岡聖恵が歌う。
出来上がった作品の世界を狭いと感じることもある。
しかし、吉岡聖恵によって世界は広くなる。
そのことの方が多い。
それは西川美和が映画製作で感じる気持ちと似ている。
他者の関わりで作品が成長している。
今回の対談で水野良樹も尚のこと実感できたのではないだろうか。
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