箱根駅伝2017国士舘大が平塚で泣いた無念の繰り上げスタート


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2017年1月3日箱根駅伝2017。

往路は青山学院が優勝。

今年も青山学院は強かった。

8区。

トップを走る青山学院のかなり後ろ。

箱根駅伝ならではの悲しいドラマが待っていた。

平塚中継所での繰り上げスタート

復路、8区。

軽快に走るトップの青山学院・下田裕太選手。

国士舘大学の戸澤奨選手はまだ7区を走っていた。

平塚中継所まであと少し。

箱根駅伝のルールの一つに繰り上げスタートがある。

トップ走者と一定の差ができると行われる。

中継地点で走者が来る前に次の走者が走る。

悲しき繰り上げスタート。

平塚中継所の場合、トップ走者と20分以上の差。

次のランナーには繰り上げスタートのタスキが掛けられる。

国士舘大学初の繰り上げスタート

国士舘大学7区の走者は戸澤奨選手。

色白の顔に黒いサングラス。

苦しいのか、口は半開き。

平塚中継所では本多将貴選手。

同じく2年生。

肩には繰り上げスタートのタスキ。

繰り上げスタートまで残り時間約60秒。

戸澤奨選手がタスキを外し手元で丸める。

間に合うのか・・・。

あと10秒。

国士舘大学、初の繰り上げスタート

トップとの差、20分経過。

繰り上げスタートのタスキをかけた本多将貴選手。

戸澤奨選手の姿は見えない。

無念のスタートピストルの音。

繰り上げスタート。

それから数秒後。

戸澤奨選手が平塚中継所に入ってきた。

渡せなかったタスキ。

握りしめたまま倒れ込んだ。

顔も上げられずに泣き崩れた。

予選から参加した国士舘大学

タイムを気にしていたはずだった。

しかし、壁は大きかった。

来年はこの壁を越えてほしい。

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