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2018年2月6日のセブンルール。
フードエッセイスト平野紗季子27歳。
自称”生粋のごはん狂”。
雑誌連載5本を持っている平野紗季子。
食に対する思いを語る。
1 毎日食日記をつける
ある日の平野紗季子。
食べ歩きをテーマに人形町にいる。
たい焼き屋「柳屋」。
たい焼きの焦げた部分をハサミで落とす。
見た目にも香ばしそう。
柳屋の向かいはお茶屋。
雑誌「Hanako」で平野紗季子が文章化。
「口に入れなくても匂いだけで ごはんは楽しい」
「店には一銭も払わずに匂いだけ。
借香(なんて単語はないですけど)する貧困マリアージュだ」
マガジンハウス編集者青山洋行さんも絶賛の文章。
平野紗季子の想いの原点は食べ物の体験を残したいってこと。
食べ物のキャラ立ちを考えている。
振り返った時に体験が蘇ることを意識しているのだ。
小学生から付けている食べ歩きダイアリー。
2002年10歳くらいから書き綴っているのだ。
突き詰めるって素晴らしい。
2 食事した店では何かしら持ち帰る
「美味しい」幸せをエネルギーにしている平野紗季子。
食べること、描くことが人生。
取材で静岡県伊豆に行く
カネサ鰹節商店へ行く。
5代目芹沢安久さんがカツオを捌く。
平野は味だけでなく製造工程からも食を掘り下げる。
気になったことは何でも聞く。
鰹節の取材後に近くのうどん屋さんへ行く。
「喜久屋食堂」で潮カツオうどんを食べる。
伊豆の名物である。
塩漬けしたカツオの干物をふりかけ状にしている。
この店では海苔とカイワレ大根もトッピング。
よく混ぜて食べるように言われる平野紗季子。
この時の体験を「RICE No.6 WINTER 2018」に記載。
「汁なし出汁うどんの趣で美味!」
食事後、平野紗季子は箸袋を持って帰った。
箸袋だけではない。
時にはお菓子を包んでいた紙。
マッチやお店のカードなどを持って帰る。
お店のカードは5000枚以上。
食との思い出を手放すことができないのだ。
骨を貰って帰ることもある。
それが一軒だけではない。
ここまで行くと付いて行くには困難だ。
3 ごはんは一人で食べる
平野紗季子は会社員である。
広告大手の博報堂。
勤務時間外や週末に取材。
これで雑誌の連載5本をこなしている。
身体が持たない感じがする。
会社の人も不審がられることもある。
それを考えると気が重くなりそうだ。
会社の昼休みに一人で出かける平野紗季子。
一人で食べるのが好き。
赤坂「一龍」で雪龍湯(ソルロンタン)を食べる。
人と食べると味がしなくなる。
話すことを主にすると食がおろそかになる。
ネットで就寝までいろんなコミュニティと接続。
せめて食事くらいは集中したいのだ。
4 ショートケーキは背中から食べる
週末。
自宅で原稿の締め切りに追われる平野紗季子。
ショートケーキで一休み。
ショートケーキは背中から食べる平野紗季子。
ショートケーキの背中とはどこか?
鋭角にとんがっている部分と逆の方。
ホールの丸みのある方が背中。
最初の一口目が一番美味しいと思う平野紗季子。
満腹になると食への感受性が鈍ると分析。
一番濃厚な部分を一番最初に食べたいと結論。
逆にいうと、尖っているところから食べると、
イチゴがクライマックス。
残りのクリームは「斜陽感バリバリ」。
「惰性で押し込む一口」だと評する。
やはり平野紗季子の言葉は面白い。
5 着痩せする服しか着ない
街を散歩する平野紗季子。
気になった店は迷わずに入る。
一日5食食べることもある。
それでも太っているようには見えない。
それは着痩せする服を着るようにしているから。
コンプレックスを隠すようにしている平野紗季子。
例えば、スカートはひざ上のものは穿かない。
6 自炊する前にレシピを書きなおす
食べ歩くことが多い平野紗季子の毎日。
ある日、スーパーで買い物。
食べることは好きだが料理は苦手。
「底辺料理記」なるものをWEB平凡で連載中。
料理で凹む平野紗季子。
できるだけ失敗したくない。
いつもレシピを紙に書きなおしている。
書きながら吟味する。
途中で一晩寝かすってことを知って愕然ってこともある。
24時間以上かかる料理だったのか~。
「豚バラとレンコンのベトナム風煮込み」を作る平野紗季子。
煮込んでいる間にサラダも作ってみた。
クシ切りのトマトを大きくトッピング。
「2日間お風呂に入っていない人の頭」と酷評。
煮込みの味は普通。
自分の料理の味には満足できない。
7 美味しくなくてもいい
食に味以外の価値を感じている平野紗季子。
食べるものはまずくてもいい。
そこで食べた時の空気感。
店員さんと交わした会話。
店の物語や食体験に没入することが好きだと話す。
「映画を観る感覚に似ている」とも言う。
いろんな料理がある。
ほんとうに食べることが大好き。
根っからのごはん狂なのだ。
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