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2018年5月22日のセブンルール。
夜のパン屋さん。
”good sleep baker”。
オーナーは小林由実32歳。
営業時間は夕方6時から深夜1時まで。
但し日曜は午後3時から10時まで。
大人のためのパン屋さん。
小林由実のセブンルールとは?
1 ビールに合うパンを作る、
松陰神社前駅のすぐ隣りあるパン屋。
”good sleep baker”。
小林由実は午後2時にパン作り開始する。
一人で黙々とパンを焼く。
事務作業も一人で行う。
夜に開店する店。
生活リズムを整えるのが大変である。
ビアパブも併設している。
焼き立てパンとビールを楽しめるように。
大人のためのパン屋さんなのだ。
例えば、パクチーベーコン。
基本はベーコンエピ。
塩気を濃くして、パクチーをアクセントに。
焼きあがりにごま油を塗っている。
ビールが進む計算なのだ。
2 パンを寝かせて帰る
小林由実は幼い頃からお菓子作りが好きだった。
高校卒業後、製菓の専門学校へ行く。
専門学校卒業後、就職はしなかった。
音楽の夢が捨てきれなかったからだ。
フリーターとなり様々な職に就いた。
広く浅く、何も成し遂げていない。
それが小林由実にとって引け目だった。
パン屋さんで働いていた時、
いつか自分の店を持ちたいと思うようになる。
修行しなおしてからパン屋を開く。
そんな計画だった。
しかし、それが早まった。
当時のバイト先の店長の一言がきっかけだった。
「修行とかいらないから早く始めなさい」
始めながら学ぶ方が10倍、100倍も学べる。
それからわずか10カ月で開店。
勢いで始めたが今では人気店になった。
小林由実は営業中に明日のパンの仕込みをする。
閉店前、パンを寝かせる。
低温発酵のため、寝かせる時間は18時間。
通常の発酵よりパンの香りが立つ。
しかも自分自身も眠れる。
一石二鳥である。
3 家では梅干し以外食べない
松陰神社前駅の終電は12時30~40分頃。
ぎりぎり間に合うくらいまで営業。
閉店後、帰宅した小林由実。
一人暮らしの部屋にある冷蔵庫。
電気は通っていない。
中に入っているのは梅干しばかり。
小林由実は家では食事は摂らない。
以前は自炊もしていた。
しかし、夜の仕事で自炊できない時も多い。
食材を無駄にすることになった。
自炊をやめた。
しかし、朝には梅干しを食べる。
これは子供の頃からの習慣。
冷蔵庫には梅干し以外のものも入っていた。
父親からのお祝い金。
中身には手を付けていない。
泥棒は冷蔵庫まで探さないと思っている小林由実。
だけど泥棒は冷蔵庫の中も見逃さない。
置き場所を変更することをおススメします。
4 スタッフは客さんからナンパする
小林由実は常に新作のパンを考えている。
棚に並ぶ商品のラインナップも日によって変わる。
お客さんを飽きさせないためである。
扱うクラフトビールも日替わり。
全国から3種類を用意している。
店内限定のメニューもある。
時にはペットの犬のために味付けをしないこともある。
お客様のニーズにはなるべく応えるスタイルなのだ。
そして、小林由実は他にもこだわりがある。
一緒に働いている5人のスタッフ。
全て、元お客さん。
店のことを知っている人なので一緒に仕事がしやすい。
こういうナンパはアリですね。
5 休日は記憶をなくすまで飲む
水曜日が定休日。
小林由実は大好きなビールを飲みに出かける。
代々木ビアタブの”ウォータリングホール”。
ビールの勉強にもなる。
それよりも友人がいることが大きな理由である。
次に下北沢の”風乗りメリー”。
3軒目は松陰神社前の”マルショウ アリク”。
完全に酔っているが、まだまだ帰らない小林由実。
水曜は記憶を飛ばすまで飲む。
4軒目は三軒茶屋”TICO”。
呂律が回らなくなっていた。
5軒目”プレ ド ショウイン”。
朝4時、潰れてしまった。
記憶は飛んだ。
それでも午後3時には開店準備を始める。
6 毎日 夕方5時にSNSをアップする
オープンしてから2年が経過。
イベントの申し込みも来るようになった。
しかし、小林由実は全てを断っている。
それは日常を大事にしているから。
パンも店もお客さんたちの日常であったほしい。
だから、イベントで普段のお客さんが入れないのは嫌なのだ。
開店時間の1時間前。
当日の新メニューや地域情報をSNSで発信。
毎日同じ時間に発信する。
お客さんたちの習慣になりたいのだ。
7 自分が立てない日は店を開けない
開店資金は父親が真っ先に出してくれた。
小林由実の心にいつまでも残る父の言葉がある。
「由実ちゃんがいいところは、
助けてくれる友達がたくさんいることだよ」
パンもビールも音楽も中途半端。
それが不安のもとだった。
しかし、自分の良さは別のところにあった。
周りにいる人が財産。
それを父親が教えてくれた。
小林由実の人柄に惹かれて人が集まる店。
「お客さんにとって安心できる場所になりたい」
小林由実は自分の夢を叶えていた。
そして、この店が彼女の居場所なのだ。
だから自分が店に立てない日は店を開けない。
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