セブンルール篠塚忍は三軒茶屋のリアル深夜食堂おさかの女将


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2018年10月24日のセブンルール。

東京、三軒茶屋。

三角地帯と言われる呑兵衛の聖地にある店。

”食堂おさか”。

店主、篠塚忍52歳。

営業時間は夜10時から翌日の昼1時まで。

深夜食堂で働く篠塚忍のセブンルール。

1みそ汁の味はお客に任せる

午後6時。

篠塚忍は店の仕込み中。

”食堂おさか”は家庭料理の店である。

天日干しの魚の定食。

どぐだみ卵のたまごかけご飯。

ふつうのカレーなど。

メニューは約40種類。

定食にはかつお節で出しをとってすまし汁がつく。

そしてすまし汁には5種類の味噌がついてくる。

仙台、八丁、信州、麦麹、山形。

味噌は育った環境が違うもの。

懐かしい味を楽しんでもらいたいと篠塚忍は思う。

2お見送りの言葉は「またあとで」

”食堂おさか”は〆ごはんとして利用する人もいる。

朝早く、夜勤明けの看護師たちの朝食にもなる。

オープン当初は朝食と夕食の時間帯に営業する店だった。

「1回間あけている時間をやめてつなげちゃおう!」

その為深夜から翌日昼間での店になった。

だから、お客さんを見送る時の挨拶は「またあとで」

その日にすぐ会える。

3食材はこだわり過ぎない

篠塚忍は東京都出身。

20歳で結婚。

子供は4人。

息子と娘が二人ずつ。

スタイリスト、ナレーター、不動産関係など。

篠塚忍は職業を転々とした。

長女が2才半のとき難病にかかった。

ネフローゼ症候群という腎臓病である。

塩分制限、食事制限が必要な病気。

篠塚忍は徹底的に勉強。 

2007年”食堂おさか”をオープンした。

野菜は完全無農薬をなるべく使うようにしている。

しかし、そればかりだと高くつく。

だから、こだわり過ぎない。

手作りの味噌や塩麹、醤を使ったり、

農薬を少しでも除去する調理をしている。

4寝る時携帯は胸の上

篠塚忍の一日は忙しい。

営業時間外は買い出しと仕込み。 

寝る時間が少ない。

平均睡眠時間は4時間。

店で仮眠をとることもある。

寝る時は携帯を胸の上にのせている。

連絡を逃したくないからである。

この日も連絡があった。

池尻大橋の”三宿OSAKA”に駆けつけた篠塚忍。

ここは”食堂おさか”の姉妹店。

長男が切り盛りしている。

頼りにされるのも嬉しいのである。

5神社で必ず御朱印をもらう

篠塚忍の休日。

埼玉の秩父。

三峰神社を参拝していた。

夫と各地の神社を巡るのが篠塚忍の楽しみである。

参拝のあとは御朱印をいただく。

これがお守り代わりになっている。

6お客さんの年齢職業は聞かない

10年前、篠塚忍は突発性難聴を患った。

左耳は聞こえない。

右耳も悪くなっている。

いつも笑顔の篠塚忍だが、恐怖との戦いである。

親友で従業員である武田明子さんに接客を任せることも多い。

お客さんの言葉が聞き取れないのだ。

本当はたくさん話をしたいのに。

篠塚忍はお客さんに職業や年齢は聞かない。

店の中では、

「ただごはんを気持ちよく食べて気持ちよく帰って頂く」

そういう場でありたいと願っているから。

7不幸は笑いに変える

老朽化した建物が多い三角地帯。

再開発され路地裏がなくなるかもしれない。

”食堂おさか”もなくなる可能性がある。

娘のネフローゼ症候群。

18年前には家が放火された。

多少の怪我よりも命が大切。

長男を2階から投げた。

篠塚忍自身も肺の中を火傷した。

そして今は難聴の恐怖にさらされている。

しかし、不幸は話のネタになる。

全部プラスにとらえた方がハッピーになれる。

気の持ちようが人を大きくするですね。

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