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2019年8月4日のNHKニュースおはよう日本。
ラグビーW杯を控えたテストマッチ。
トンガに続いてフィジーにも買った日本代表。
選手の活躍を後押しした物の一つ。
それは桜ジャージだった。
カブトをモチーフにした新作
歴代のラグビージャージは赤と白。
最新のタイプも白地に赤のストライプ。
ストライプの両端は鋭く左右脇に斜めに上がっている。
これは武士の兜(カブト)をモチーフにしたデザイン。
白地の部分はよく見ると和風な柄になっている。
3Dになった桜のエンブレム。
桜ジャージと言われる由縁です。
ラグビージャージはW杯の度に進化を続けています。
12%軽量化に成功
岩手県釜石市で行われたテストマッチ。
新生桜ジャージのお披露目の日となった。
従来よりも最大12%軽量化。
選手の力を最大限生かすように、
様々な工夫が盛りこまれている。
桜ジャージの開発は3年前から始められていた。
今回は、素材・形状を全て見直すことから始まった。
開発リーダーの石塚正行さんは、
「他国に負けないラグビージャージを作り上げようということで、
新たなテクノロジーを含めていろんな力が
結集した素晴らしいジャージができたかなと思っている」と語った。
3種類のジャージ
ジャージは3種類作られることになった。
フォワード(1列目)、
フォワード(2・3列目)、
バックス。
ポジションに合わせて工夫をすることにした。
そして、5億円を投じて3Dスキャナーを導入。
選手の体格を細かく解析しより体にフィットさせることにした。
フォワード
頑丈なスクラムを組むフォワード。
がっちりと仲間を絡むために仲間のジャージを掴む。
強度を上げる為に、北陸伝統の経編(たてあみ)を採用。
丈夫だが柔軟性に乏しいのが難点だった。
スポーツウエアに合わせるために、伸縮性の糸を使用することで克服。
フィット感を求めながら強度を9%アップした。
肩や臀部には特殊な生地が使われている。
スクラムに力が入りやすいように滑りにくいものだ。
1列目のフォワードは他のポジションよりも胸板が発達している。
2列目、3列目と比べるとシルエットが変わってくる。
バックス
相手選手のタックルを交わし、トライを狙うバックス。
胸の部分はボールをしっかり保持するための樹脂加工。
相手に捕まれにくくするため、
胴体は滑りにくい素材を使用。
職人の技術と経験で修正
選手の体に合わせての試作や試着を重ねた。
選手の要望に応えなければならない。
そんな時、課題を解決する職人がいる。
沼田喜四司さん、71歳。
50年以上前からスポーツウエアに携わってきた。
主な仕事は型紙の製作。
全体のシルエットを保ちながら、ミリ単位で修正。
ポジションごとの動きを計算しながら、
長年の感覚で経験と熟練の技で理想のジャージに近づける。
桜ジャージを作っている会社はゴールドウインである。
選手のお手伝いができた
世界ランキング9位フィジーとのテストマッチ。
桜ジャージのデビュー戦でもある。
選手のアシストができるのか?
松島幸太朗選手がトライする瞬間。
横から相手選手が阻止しようと飛びだしてきた。
しかし、相手選手は松島選手を掴めない。
スクラムするフォワードの選手たちは、
チームメイトのをジャージをちゃんと掴むことができていた。
フィジー選手たちに押し負けることもなかった。
強豪フィジーを圧倒した日本代表。
試合後、バックスの福岡堅樹選手は、
「ジャージはつかまれなかった。
自分にとってポジティブな結果だ」と話した。
この結果に沼田さんも満足。
2015年の実績を上回るように努力はこれからも続けられる。
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