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2019年11月8日(金)放送HTB「イチオシ!」。
山上木工はオホーツク津別町の町工場。
その町工場がTOKYO2020のメダルケースを受注した。
オホーツクから世界へ
2018年秋。
山上裕一朗(35)専務の眼に留まったのが、東京オリンピック・パラリンピックのメダルケース製作の公募。
1950年の創業以来培ってきた技術やノウハウは世界に通用するとの自負は持っていた。
いかんせん、人口4600人の小さな町「津別町」の町工場。
知名度が圧倒的に低い。
ウエッブサイトもなければパンフレットなどの広告媒体もなかった。
知名度アップには絶好のチャンス。
しかし、社長の父裕靖氏は猛反対。
日々の仕事もこなさねばならぬ中で新たな仕事を請けるリスク。
そして、基本的に簡単にうかるものでもないと思っていた。
落札候補の通知
社長の猛反対を押し切って山上裕一朗(35)専務はメダルケース製作に着手。
デザイナーと密に連絡をとり100以上のプロトタイプを作った。
その高い技術が評価され、全国20の応募の中から山上木工のデザインが採用された。
笑い話のようだが落札候補決定の通知に社長は落選と勘違いしたそうだ。
町工場のメダルケース
精密機械を駆使して0.1mm単位の加工を施し匠の技で完成する東京オリンピック・パラリンピックのメダルケース。
原料は北海道産のタモ材。
日の丸を意識した円にオリンピックの多様性を表すかのような一つ一つ異なる木目が浮かび上がる。
制作の指揮を執るのは三代目専務の山上裕一朗(35)。
手先でコンマ何mmずれているか解る熟練のスタッフ職人を統率する。
オリンピック・パラリンピックあわせて5000個以上のメダルケースが必要となる。
従業員22人総出の作業が続く。
世界に認められた町工場の技術
町の面積の84%が森林を占める津別町。
佐藤多一町長は言う。
高い技術を培って世に認められた。
しかも、オリンピックという世界的なレベルのところで認められたということは町にとっても誇りになる。
今は零細企業でも世界に挑戦できる時代。
そのことを実感できたし証明になった。
小さな町にはデメリットもあるが利点もある。
山上木工は都会の人が見た事のない世界をしっている。
制作のスペシャリストがセールスにも目覚めだした。
それは名古屋の機械メーカー時代に世界の工場を見てきた山上裕一朗(35)専務の経験が生きている。
旧活汲小学校を改修して出来上がったショールームTSKOOL。
ここがオホーツクから世界への拠点となる。
将来、オホーツクから世界に挑戦する仲間をもっともっと増やして、オホーツクエリアを盛り上げていくことが山上木工の夢。
その為の活動は始まったばかりだ。
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