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2020年5月17日のがっちりマンデー!!。
100年前といえば…、大正9年(1920年)。
その年に創業した会社を調べると、
SUZUKI自動車、マツダ株式会社、イトーヨーカ堂など。
多く知られている会社が多い。
しかし、創業100年でも普段聞かない名前の会社もある。
そんな企業をご紹介。
パチンコ店ではないです
東京都中野区にある”マルマン株式会社”。
パチンコ店?
いいえ、それはマルハン。
マルマン株式会社は文具を扱っている
三代目社長、井口栄一さんに話をお聞きした。
緑とオレンジのアレ
マルマン株式会社の名前を知らなくても製品は見たことがあるはず。
緑とオレンジの幾何学模様のスケッチブック。
正式名称は、図案スケッチブックと申します。
サイズはB&サイズ(190円税抜)から揃っている。
1年間で200万冊以上売れている商品。
幼稚園から小中学校、美術学生から画家まで利用している。
売れ筋商品です。
ベストな凸凹
図案スケッチブックの良さをプロの画家に聞いてみた。
”プレバト”で水彩画の先生として出演中の野村重存先生。
スケッチブックは他のメーカーもたくさんある。
しかし、図案スケッチブックを利用するには理由があった。
画用紙がスゴイらしい。
紙の目の深さや大きさ、デザインが非常に整っていると言う。
紙の目がツルツルだと鉛筆で描いた時濃淡が出ない。
図案スケッチブックは適度に紙に凸凹がある。
鉛筆の芯がひっかかりやすいので、
滑らかなグラデーションを描きやすい。
マルマン株式会社のマーケティンググループ遠藤恒夫さんは、
敢えて紙の目を凸凹にしていると言う。
学校の美術の先生の意見をよく聞いて開発結果だった。
紙の目だけでなく、色合いも敢えて白にしていない。
黄色みがかった色にして温かみを表現していた。
テレビ番組のカンペ
図案スケッチブックの利用者は生徒、学生、画家だけではない。
テレビ番組もヘビーユーザーだった。
番組収録中にフロアディレクターが出すカンペ。
図案スケッチブックに書かれているいた。
特にカンペを多く使うのが、”オールスター感謝祭”。
1回に35冊使うと言う。
どうして、テレビ番組ではマルマン株式会社の商品を使うのか?
それは、破りやすいから~。
収録中トークの展開次第で進行の順番が変わることがある。
臨機応変にビリっと敗れるのが大切。
それは他のメーカー商品でも同じではと思ったが、
マルマン株式会社はちゃんとこだわって作っていた。
スケッチブックのノド
お話を聞いたのは宮崎県の工場長井上正弘さん。
宮崎県の工場では毎日1万冊の図案スケッチブックを製造。
大型の紙をスケッチブックサイズに裁断。
穴をあけた画用紙をリングで綴じて、最終チェックして商品になる。
では、どうして破りやすいのか?
画用紙を閉じるリングの穴の形。
一般的なスケッチブックは丸穴。
図案スケッチブックの穴は四角い。
紙を破る力が一番最初の四角い穴に集中、諄々と力が繋がっていく。
そして、スケッチブックのノドの寸法。
ノドとは、画用紙の端から角穴までの長さ。
図案スケッチブックの場合は、2,3ミリ。
この長さがベストだと言う。
商品にこだわっているからこそ、100年も続けことができたんですね。
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