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2020年9月21日の人生最高レストラン。
ゲストは俳優の石黒賢。
父親は戦後初のテニスプレイヤー石黒修。
石黒賢もずっとテニス漬け。
それが俳優になった⁈
その経緯と美味しいお話を聞きました。
予約が取りにくい店
石黒賢の店は行き当たりばったりが多い。
そして、外す。
焼肉屋なのに不味いって店にも当たった。
しかし、美味しくて安い店を紹介してくれた。
場所は、京都河原町。
「食堂おがわ」
U字形のカウンター。
清潔感のある店内は小料理屋のようだ。
とりからあげは一夜干しをした鶏肉を使用。
骨付きだ。
お肉はジューシー。
だしまきはフワフワ。
葛と特製の出汁を混ぜて出来上がっている。
石黒賢の一番推しはさばずし。
鯖は千葉県産、韓国済州島産。
背や腹など身のバランスが一定になるよう握る。
ちょっと変わったいるのは、
甘く炊いたシイタケを入れる所。
石黒賢が行ったのは春先。
次も来たいと言うと、
「次回は11月まで・・・」
予約でいっぱいなのだ。
京都でもっとも予約が取りにくい店の一つだった。
テニスから俳優へ
石黒賢のデビューはドラマ「青が散る」。
主人公はテニスができる大学生。
新人を使いたいってことになった。
父親に誰か紹介してほしいと依頼があった。
そのお鉢が石黒賢に回ってきた。
やってみないかと父に言われた。
テレビの世界に興味があった石黒賢。
ドラマ関係者と会うことに。
テニスをやっているところをみせた後、雑談。
1週間後に石黒賢に決定。
3カ月間くらいお芝居のレッスン。
相手役は川上麻衣子。
川上麻衣子も初ドラマ。
2人でとっても不安な日々を送っていた。
当時の石黒賢は俳優になるつもりはなかった。
人生の挑戦の一つだった。
大竹しのぶの足でカミソリ
石黒賢がまだ俳優になると決まっていない頃。
事務所の社長から明日NHKに行けと言われた。
「つかこうへいが呼んでいる」と言うのだ。
行ってみると、萩原流行と大竹しのぶが稽古中。
つかこうへいから
「しのぶの足持ってな、
じー電気カミソリって言え」と言われた。
「へっ?」となる石黒賢。
「嫌だ…」と大竹しのぶ。
しかし、言われるがままにやってみた。
「ああ、よし」
つかこうへいだけがニコニコ。
後で気づくが石黒賢の役は、
看板女優を好きになるスタッフだった。
つかこうへいは下手くそが好き
つかこうへいは「青が散る」を見てくれていた。
「この下手くそ呼んで来い!」
と呼ばれた石黒賢。
まだまだ素人だった石黒賢。
つかこうへいは口は悪かったが優しかった。
石黒賢が上手く演技できないと、
どうすればできるかを考えてくれた。
先輩俳優たちとの出会い
石黒賢が田中邦衛と共演した時。
田中邦衛がつぶやく。
「緊張すんだよな、緊張すんだよな」
手は何度も両腿をさすっている。
「賢ちゃん、合わせてくれよ」
演技に対して真剣に取り組む姿勢に感動した。
緒形拳とは親子の役だった。
今までは「本番まで溜めておけ」と言われていた。
石黒賢はそういうもんだと思っていた。
リハーサル。
緒形拳は1回目から滂沱の涙。
考え方を変えた。
出し惜しみは100年早いと思った。
プロの役者に触れて俳優の魅力がわかってきた。
その経験が今の石黒賢をつくっている。
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