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アップルを作った男の死の秘密
アップルの創業者スティーブ・ジョブズが他界したのは3年前の2011年10月5日。
アップルの創業後、時代の寵児と言われ続けた。
妥協のない、強い信念で商品を開発。
しかし、機能が新し過ぎて処理能力が追い付かない。
商品は売れず、会社から追われたこともあった。
それでもスティーブ・ジョブズは諦めなかった。
再起し、アップルに戻った。
iPodのアイデアは世界を変えた。
仕事は忙しく、順調だった2003年。
病院から再検査するように電話が来た。
48歳のとき、すい臓がんの疑いがあることを知った。
すい臓がんであれば、余命は6か月。
いや、がんが進行していれば3か月ということもありうる。
腫瘍の組織を採取し、医師は喜んだ。
このすい臓がんは治る可能性がある。
スティーブ・ジョブズはすい臓がんのうち5%をしかない神経内分泌がんだった。
進行が遅いので手術を受ければ、治る見込みがある。
しかし、スティーブ・ジョブズは手術を受けないという。
再検査のとき、余命が6か月だとか3か月だとか言われたのに、今度は治るという。
西洋医学には不信感があった。
病院での治療ではなく、針治療や禅寺を選んだ。
ジョブスには信念があった。
思いが強ければ、何でも望みはかなうはず。
しかし、がんにその思いは通じなかった。
息子のリードの気持ちがスティーブ・ジョブズを動かした
ある日、妻から電話が来た。
息子のリードが医師になりたいと言っていると。
リードは父親を助けたるために医師になりたいのだ。
今度の土曜に病院で検査を受けてほしい。
がんがどこまで進行しているのか、それを確認するだけでもいい。
診断結果は芳しくなかった。
腫瘍はかなり大きくなっていた。
もう時間はない。
今手術を受けなければ・・・。
がんの宣告から9か月経っていた。
その間にがんは肝臓に3か所も転移していた。
どうしてすぐに決断しなかったのか悔やまれる。
本格的ながん治療開始
抗がん剤治療をしながらも、仕事はこなした。
ネットや音楽プレーヤーの入った次世代の電話を作った。
医師はスティーブ・ジョブズに肝臓移植を勧めた。
移植しても実際によくなるかは不明、しかし移植しなければよくならない。
少しでも長く生きるために。 交通事故に遭った若者の臓器を移植した。
スティーブ・ジョブズを変えた肝臓移植
知らない誰かの肝臓を移植した。
一人では生きられない。
移植後、スティーブ・ジョブズに変化が現れた。
仕事場で笑顔が増えた。
家族の時間を大切にするようになった。
医学の道に進んだ息子が大学を卒業するまで生き続けたい。
息子が大学を卒業するとき、スティーブ・ジョブズはとても喜んだ。
友人に出したメールで、スティーブ・ジョブズはその気持ちを述べている。
息子が卒業できたことと、ぼくがここにいること。
それは素晴らしいことなのだ。
人生の引き継ぎ
スティーブ・ジョブズは病室にグーグルCEOラリー・ペイジを読んだ。
「大事なのは集中すること。・・・本当に必要なもの以外は全部やめてしまえ」
facebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ。
ライバルのビル・ゲイツ。
世界が認めるカリスマ経営者がITの世界を残った人々に託した。
妻への贈り物
記念日に何かしたことはなかった。
結婚生活20周年の祝いにはプレゼントを用意。
二人で写っているお気に入りの写真を引き伸ばしたもの。
そして、最後のラブレター。
「20年前に二人で歩み始めた場所に戻ってきた。・・・・・僕は今もキミに夢中だ。」
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