爆報フライデー11月21日膀胱がん竹原慎二を支えた妻と最先端手術


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順調だったボクシング人生

11月21日の爆報!THE フライデーはプロボクシング元世界王者の竹原慎二の闘病記を放送。

竹原慎二は1995年WBA世界ミドル級タイトルマッチで世界王者に。

日本人で初めてミドル級の王者になった。

しかし翌年網膜剥離が原因で引退。

1997年会社員の香織さんと結婚。

子供二人にも恵まれた。

間違った診断結果

2013年竹原慎二は1日10回もトイレに行くようになった。

いわゆる頻尿である。

病院での診断結果は「膀胱炎」。

膀胱炎の薬をもらい、半年間飲み続けたが症状は変わらない。

2013年6月、局部に激しい痛みが走った。

おしっこをするときに熱い塊が出るような感じがした。

しかも、おしっこが出来ってもその痛みが続く。

再度同じ病院で診察を受けると、「前立腺炎」と言われた。

膀胱がん」の8割以上は65歳以上の高齢者。

当時竹原慎二の年齢は41歳。

医師は「膀胱がん」とは考えにくく、「前立腺炎」と診断。

頻尿になってから1年経った去年の暮れ。

大量の血尿が出た。

ここで大型の総合病院で診察してもらうことに。

この時の診断が「浸潤性膀胱がん」。

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浸潤型膀胱がんとは

浸潤性膀胱がんは、膀胱がんの中でも最も厄介な病気。

膀胱の奥深くに根を張るがんで、進行が早い。

ほかの臓器に転移する可能性が高い。

竹原慎二には2.5センチの悪性腫瘍ができていた。

摘出は難しい。

浸潤性膀胱がんの治療は膀胱全摘と人工膀胱

若い竹原慎二のがんは進行は早かった。

治療には膀胱全摘が必須。

膀胱がないと尿を排出する調整が効かなくなる。

ストーマと言われる人工膀胱を付けて、 数時間ごとに尿の溜まったストーマを交換する。

竹原慎二は膀胱を失くしたくなかった。

ほかの方法がないかと医師に相談するが取り合ってもらえない。

説明するのが嫌そうな顔をする。

患者に説明しても理解できないと思っているようだ。

この医師には任せられない。

すべての仕事をキャンセルして、相談に乗ってくれる医師を探した。

しかし、どの医師も人工膀胱を付けるしかないと言う。

元世界チャンピオンも毎日のように泣いた。

畑山隆則が見つけてくれた医師

ボクシングジムの共同経営者である畑山隆則から電話が入った。

いい医者がいる。

診察ができるように畑山隆則が段取りをしてくれていた。

やっと会えた信頼できる医者。

竹原慎二の気持ちを受け止めてくれた。

最新医療を提案してくれた。

浸潤性膀胱がんの最先端手術

一旦膀胱を全摘する。

その後自身の小腸で新たな膀胱を作る手術をロボットで行う。

竹原慎二はこの手術を決意。

しかし、竹原慎二のがんはリンパ節に転移。

ステージⅢになっていた。

2014年3月28日 抗がん剤治療開始。

ここから2か月半抗がん剤の投与を続けた。

これで腫瘍を小さくしてから摘出手術を行う。

竹原慎二を抗がん剤の副作用が襲う。

髪の毛が次々と抜けた。

食欲がなく体重は11キロ減少。

死を意識して怖かった。

絶望して、毎晩泣いた。

妻の前でも泣いた。

世界王者とは思えないほど、心が弱くなっていった。

やり直す夫婦

関白亭主であった竹原慎二

妻に愛情を注ぐといったことはなかった。

生活費を入れた残りは自分のために使った。

金は大好きな競馬や酒代に消えてしまった。

毎晩飲みに歩いて、帰りが遅く、夫婦には喧嘩が絶えなかった。

膀胱がんになって、竹原慎二は弱弱しい姿になった。

「大丈夫、わたしが治してあげる」

妻がそういって竹原慎二を励ましてくれた。

妻は過去の竹原慎二のことを忘れて、夫婦でがんに立ち向かう決意をした。

「彼のおかげで今の幸せがあるので、わたしにできることをしてあげたい」

それが妻の気持ち。

献身的な妻の看護

竹原慎二の妻は病室には毎日顔を出し、夫を励ました。

家に帰るとがんに関する本を読み、懸命に勉強した。

担当医に相談し、担当医の話をノートにとった。

妻が作った「がんノート」は3冊になった。

検査結果を貼り付け、竹原慎二の症状を書き、担当医からの説明を書きとめた。

無農薬野菜がいいと聞けば取り寄せた。

動物性タンパク質が悪いと聞くと大豆系タンパク質に替えていった。

治療費の総額は1000万円以上

がんに効果があると聞くとなんでも試した。

びわの葉療法。

びわの葉と温めたコンニャクを乗せ、体を毎日2時間温める。

がん細胞は体温が35度台の人に多いらしい。

体を温めることで免疫力を高めることが重要。

海草エキス入りドリンク1本3万円を12本購入。

抗がん作用があると言われている。

ビワの種の焼酎漬けやノニジュースも試している。

がん細胞を抑制するという点滴も行った。

点滴は計12回で総額400万円だった。

治療費は保険適用外の治療も行ったので治療費の総額は1000万円以上。

竹原慎二本人が稼いだ金なので、惜しみなく使ったと妻は言う。

こういう時に使わないでいつ使うのか。

金やモノよりも命が重要

家は2013年に新築したばかり。

ローンがまだ30年分残っている。

子供たちは高校生と中学生。

貯金も使い果たした。

外車を売って金を工面して治療費に充てた。

最先端手術は12時間

手術後、眠る夫に妻は励ましの言葉をかけ続けた。

竹原慎二は日に日に回復。

妻に感謝の言葉を口にするようになった。

「ママが来てくれて助かってます。愛してるよ。」

手術から半年後

手術を受けてから初めて精密検査を受ける。

転移していないことを祈る。

検査の結果は「グー」 肺から膀胱まで転移なし。

ホッとした。

完治と言われる5年後まで、転移の心配は付きまとう。

でも、もう前に進むだけ。

竹原慎二は、ボクシングジムの仕事に復帰している。

これからもがんと闘う。

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