池上彰解説塾1月26日イスラム国の思惑と日本人人質事件の裏側


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番組概要

今回の池上彰解説塾は緊急生放送。

イスラム国での日本人人質事件について
池上彰が生放送で解説します。

フリージャーナリストの後藤健二氏と
何度も一緒に中東を取材していたという池上彰。

そもそもなぜ後藤氏と湯川氏は人質として
イスラム国の取引材料とされてしまったのか、
そして日本政府はどう対応すべきなのか、
そしてその背景にある原油安とは・・・?

イスラム国の思惑、
今回の事件の裏側を
池上彰が詳しく生で解説します。

イスラム国が二人の邦人を人質にとった事件を解説

イスラム国とは、 もともとはアルカイダ系組織。

アルカイダ系から破門された組織。

アルカイダも手を焼いた集団。

戦闘員は約30,000人。

そのうち外国人兵士は約15,000人。

領土内住民、約800万人。

総資産推定2000億円。'(2014年九月推定)

生活は安定?

社会のインフラはしっかり。

以前よりも暮らしがよくなっている。

そう思っている人も多い。

逆らわなければ、イスラム国内は平和。

イスラム国の資金源とは、
油田を制圧し密輸で資金調達。

それと身代金ビジネス。

2014年6月建国宣言

かつてイスラム世界だった地域を取り戻す。

スペインからインドネシアまで。

2020年までに。

それがイスラム国の野望。

イスラム国における外国人兵士の待遇

外国人兵士の給料は高額。

月給400ドル。

シリア現地の平均収入のおよそ3倍。

家族手当は子供一人5000円、妻10,000円支給。

これは初期の待遇。

この待遇がまだ続いているかは未確定。

イスラム国最高指導者 アブバクル・バグダディ容疑者(1971年~)。

イラク、バグダッドのイスラム教の大学院卒業。

博士号を取ったと言われている。

イスラム教を始めたムハンマドの後継者、カリフを名乗る。

イスラム教すべてのトップだと主張。

バグダディはバグダッド出身の意味。

しかし、バグダッド出身ではない。

アブバクルは最初のカリフの名前。

本名とは全く別の名前。

自分の地位を獲得するために作られた名前。

ネットを利用するイスラム国

世界の若者たちにネットを通じて呼びかける。

英語でのアピールもしている。

ネットの使い方を心得ている。

イスラム国との闘い方

米国と英国は空からの攻撃だけ。

地上では地元の人たちに戦ってもらいたい。

クルド人には最新の武器を渡す。

イラク政府軍を鍛えなおす。

シリア国内でイスラム国と戦っている
反政府勢力をシリア以外に連れて行って
軍事訓練させる。

成果が出るまでには3~4年かかる。

安倍総理のカイロでの演説

「イスラム国と戦う周辺各国に総額2億ドル程度を支援する」

日本からの支援は人道的なもの。

武器を渡すためのものではない。

難民などへの支援。

しかし、イスラム国側は日本を敵視。

イスラム国に共鳴する過激派が
日本人を狙う可能性が高くなった。

身代金のメール

家族に届いていた身代金のメール。

2014年11月から10通ほど。

家族は外務省に届け出。

外務省は去年から知っていた。

水面下で調べていたときに、YOU TUBEで公開。

国家安全保障会議

総理直轄で外交・安全保障政策を決める組織。

各省庁から独立して、
組織が情報の収集、分析にあたる。

今回フル稼働している。

G8サミット 共同声明

2013年6月 「我々は、テロリストに対する身代金の支払を全面的に拒否し、
      世界中の国及び企業に対し、
      我々の後に続きテロリストの収入減を根絶させるよう求める」

建前としては身代金は払わないことになっている。

すべての国は全面的に否定。

解放された人質の例

二コラ・エナン氏はフランス人ジャーナリスト。

人質になったが釈放されている。

一日2回缶詰が出た程度の食事。

居住条件も悪い。

逮捕者との交換は今まである。

アメリカの捕虜と交換したことはある。

ヨルダンの死刑囚との交換はありえるのか?

オレンジ色の服のワケ

キューバのアメリカ軍の基地がある。

グアンタナモ収容所では囚人にオレンジ色の服装。

お前たちがした仕打ちを
俺たちもやるという目には目をの思想が背景にある。

サジダ・リシャウィ死刑囚

2005年夫婦で自爆テロ。

本人は起爆装置が働かなくて生き延び
捕虜になった。

イラクのアルカイダと名乗っていたころの犯行。

指導者ザルカウイの側近の親族の妻と言われている。

大切な人物。

原油下落とイスラム国

NYの原油先物価格 26週連続でガソリン安。

どうして原油が安いのか。

それは頁岩といわれるシェールの間から
採掘できるシェールガス、シェールオイルが
本格的に出荷された影響。

シェール革命

シェールガス、シェールオイルを取り出す技術が高くなった。

サウジアラビアとアメリカの駆け引き

アメリカでシェールガス・オイルが産出できる。

価格が下がれば、原油のほうがコストが低くなる。

■経済的側面の駆け引き

原油生産コスト 1バレルあたり

中東諸国 10~25ドル

米国シェール 40~80ドル

アメリカで倒産した企業もある。

だからサウジアラビアは
シェール産業潰し狙いで価格を下げている。

■政治的側面の駆け引き

OPEC (石油輸出国機構)での議論。

ベネズエラが原油価格低下を防ぐため生産統制を呼びかけ。

ベネセエラにとって原油価格低下は経済悪化を招くからだ。

しかしアメリカのシェールガス・オイル産業をつぶしたい
サウジアラビア(スンニ派)はその呼びかけには応じなかった。

そして、サウジアラビア(スンニ派)には、もうひとつの政治的理由があった。

それはイスラム国家内のシーア派とスンニ派の対立に由来する。

原油価格が低くなれば、採掘コストが高いイラン(シーア派) に
打撃を与えることができるからだ。

イラン(シーア派) イランはアサド政権下のシリアを支援 。

サウジアラビアはシリアの反政府を支援 。

イスラム国もこのシリア内戦に乗じて大きくなった勢力。

スンニ派とシーア派の対立がシリア内戦にも影響を与えてる。

シリア内戦は、サウジアラビアとイランの
代理戦争という側面もあるのだ。

イスラム国が支配している旧イラク原油も
このコスト低下の影響を受けていないといえようか?

こういったことすべてが
今回の日本人人質事件の遠因といえるのだ。

アメリカとキューバ国交回復の裏側

シェールガス・オイル産業をつぶそうとした
サウジアラビア。

その原油低下政策のとばっちりを受けたベネゼエラ。

国力低下のため、キューバを支援できなくなった。

後ろだてを失ったキューバが
アメリカと電撃国交回復。

世界は繋がっている証左。

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