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6月19日のアナザースカイ。
旅に出たのは小説家・湊かなえ。
デビュー作が本屋大賞を受賞。
そして、映画化。
2014年は「Nのために」がドラマ化。
売れっ子小説家・湊かなえのアナザースカイ。
それは、トンガ。
南の島国。
フレンドリーアイランド・トンガ
「天国に近い島」。
森村桂の小説に憧れた湊かなえ。
自分の南の島を見つけたい。
家にあった地図を広げてみた。
「フレンドリーアイランド」
とってもチャーミングな名前。
これはキャプテン・クックが名づけたもの。
島民たちに親切にしてもらった。
それでこんな素敵な名前に。
サンゴ礁でできた島・トンガ
南半球にあるトンガ。
奄美大島と同じような面積に約10万人の人口。
島はサンゴ礁でできているので、ほぼ平ら。
サイクロンが来ると大災害。
周辺の国から救援物資が届く。
その中に羊の脂身があった。
今まで知らなかった魅惑の味。
羊の脂身に目覚めてしまったトンガの人々。
救援物資が来なくなったら、輸入。
これが肥満化の原因。
これがトンガ王国の大問題に。
肥満からトンガを救え
トンガ王国の肥満率は80%以上。
健康で長生きをしてほしい。
そのために青年海外協力隊が派遣された。
正しい食生活で肥満からトンガを救う。
1996年から2年間、派遣された湊かなえ。
おそるべしトンガの食生活
トンガ語で朝食とはなんて言うのか。
湊かなえは当時生徒に聞いてみた。
「1回目の食事」
日本では食事は1日3回が定着。
でも、トンガ王国では3回とは限らない。
そして食生活はダイナミック。
今回は以前勤めていた学校におじゃま。
昼休みを一緒に過ごした。
購買部でパンを1斤購入。
そのパンを手で開いてバターを1本乗せる。
これをまた手でちぎって何人かでシェア。
バターが一般的だが、アイスクリームを挟むこともある。
体重計でトンガ王国の意識改革
湊かなえが学校で驚いたものがあった。
それは体重計。
湊かなえがいた17年前にはなかった。
これは日本が十数年前に寄贈したもの。
それまでトンガでは体重を測る習慣はなかった。
トンガ人は恥ずかしがり屋。
体重を数字で把握できたら意識が変わるはず。
これはグッドアイデア。
湊かなえがトンガに来た理由
トンガ王国から離れてから17年。
一度もトンガ王国に来てなかった湊かなえ。
トンガ王国にいた事は一大イベントではない。
それは通過点にすぎない。
しかし、今回トンガ王国に行く必要があった。
それは恩人に会うため。
恩人・又平直子さん。
トンガにいた時にとてもお世話になった人。
その人に会いたかった。
トンガの恩人 又平直子さん
トンガの良さを知ってほしい。
湊かなえがトンガで暮らしてい時。
又平直子さんは島内ガイドをしていた。
夢はゲストハウスを作ること。
親しくしてもらっていた湊かなえ。
しかし2010年に他界。
享年51歳。
トンガ王国を書いた「絶唱」
ふうせん*かずらさんはTwitterを使っています: "絶唱 / 湊かなえ アナザースカイを見て、積ん読から出してきて読みました(笑) 独白形式ではなくて湊さんぽくない!という印象。でも湊… via kwout
2015年に刊行された「絶唱」
これはトンガ王国が舞台。
1年に1章、5年がかりで書き上げた。
きっかけをくれたのが又平直子さん。
小説家になった湊かなえに連絡をくれた。
「トンガのことも書いたら?」
又平直子さんに言われた言葉がきっかけだった。
間に合わなかった。
でも第一章は読んでもらった
書いていることは伝わったはず。
再会はできなかったが墓前に供えることはできた
又平直子さんが残したもの
湊かなえがトンガを出た翌年。
又平直子さんは自分の夢を叶えていた。
ゲストハウス、「ネリマロッジ」。
とても綺麗で清潔な部屋。
風の通しがいいので気持ちよさそう。
「又平直子さんそのもの」
又平直子さんを思い出して涙が出る湊かなえ。
恩人の遺志をつなぐ
トンガはただの通過点ではない。
大事な通過点。
それは次の自分を作るためのもの。
又平直子さんの言葉がきっかけでできた「絶唱」。
でも書いたから終わりじゃない。
南の島、トンガ王国には素敵な人たちがいる。
トンガの人々は日本が大好き。
それを多くの人に知ってもらいたい。
又平直子さんの遺志を湊かなえが受け継いでいる。
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