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始点・終点
今日は千葉県房総半島を横断する小湊鐵道。
そして、いすみ鉄道の上総中野駅を御紹介。
昭和3年に、
小湊鐵道の始点・終点として誕生した上総中野駅は、
その6年後、
いすみ鉄道の始点・終点としても
利用されるようになった。
小湊鐵道の車止め標識の視線の先にあるのは、
いすみ鉄道の車止め標識。
つまりここは、
ふたつの車止め標識が向かいあう
極めて珍しい始点・終点。
いすみ鉄道に迎えられ
上総中野駅に到着する小湊鐵道。
その到着を確認し、
おもむろに走り出すいすみ鉄道の胸には、
小湊鐵道から手渡された
房総半島横断のたすきが見えるようだ。
ここはあくまでリレーの中継地点。
本当の意味での終点ではないという曖昧さへの戸惑い。
終点としての誇りを持ち辛いという複雑な自我。
終わりは始まりでもあり、始まりは終わりでもある。
上総中野駅の二つの車止め標識は、
70年以上もの間、
複雑な思いを抱きながら
行きかう電車を見守り続ける。
いすみ鉄道は満員だった
桜が綺麗な上総中野駅。
おだやかなナレーションに騙されるが
いすみ鉄道の車内は満員だった。
こういう隠れたウィットを見つけるのも
ヨルタモリの楽しみ。
ちなみに上総中野駅は
Eテレのムジカ・ピッコリーノの
ロケ地でもあった模様。
テレビ的記憶の引用。
タモリの引き出しの奥深さが見える回だった。
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