プロフェッショナル細田守は未来には希望があると言い続ける


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[プロフェッショナル仕事の流儀] ブログ村キーワード

8月3日放送のプロフェッショナル仕事の流儀。

アニメ作家細田守が新作「バケモノの子」を作るまで。

細田守が映画に思うこととは何か?

遅咲きの細田守

38歳で手掛けた「時をかける少女

23の映画賞を受賞。

細田守の名前を世に知らしめた。

サマーウォーズ」では興行収入16億円。

オオカミ男の夫の間でできた子供たち。

二人の成長を描いた「おおかみこどもの雨と雪

興行収入は42億円。

人生は捨てたもんじゃない

映画は人生を謳歌している人のものじゃない。

むしろ、くすぶっている人の為のもの。

それが細田守の持論。

世の中って思っている以上に面白い。

生きてみないとわからない事はたくさんある。

それが細田守からのメッセージ。

細田守の集中力と迷い

昼の1時過ぎに仕事開始。

一度仕事し出すと食事も取らない。

口にするのは珈琲。

そして、のど飴。

何時間も机に向かって仕事。

午前2時。

細田守の手が止まった。

バケモノの子

主人公・九太がヒロインと初めて話す場面。

場所は公園、児童公園。

でも、しっくりこない。

開放された公園は九太の心と合わない。

小さなことで仕事が行き詰る。

作品に振り回される

思っていた通りに作品ができるわけではない。

作品が作品を作る。

作品に突き動かされる細田守

もがいて、もがいて見つける。

1時間後、思いついたのは”駐車場”

細田守が書き始めた。

5時間かけて1シーン。

外は明るくなってきた。

これからやっと食事。

キャラクター作りの秘密

時をかける少女

主人公・真琴は自由奔放。

まるで男の子みたい。

どちらかというとガサツ。

おおかみこどもの雨と雪

母親の花は芯が強い。

夫がいなくなってから子供たちを育てる。

どんな時も笑顔を絶やさない。

「バケモノの子」

ヒロインの楓は優しい少女。

そして意思が強い。

細田守は何をイメージして”楓”を作ったのか?

”楓”の作り方

夏の渋谷で”楓”を探す細田守

髪型、服装・・・。

”楓”のイメージを求める。

ロケハン後、資料をもとに”楓”を作る。

眉を吊り上げてみた。

意思の強さは伝わったが、優しさが伝わらない。

眉を柔らかく、髪はショートに変更。

迷いの連続

キャラクターの設定が終了。

絵コンテを描き出す細田守

全て手書きの仕事。

眉のカーブの小さな違いで表情が変化。

何度も書き直す。

絵は自由ではない。

でもどこかに正解がある。

正解を求めて考え、ペンを動かす細田守

細田守と入道雲

細田守のアニメ作品。

夏の空には入道雲が浮かんでいる。

「夏場に人間は成長すると思う」

夏の入道雲のダイナミックさはその象徴。

家族と過ごす細田守

2か月ぶりの休日。

小さな息子に絵本を読み聞かせる細田守

大事なものを見せてくれた。

スタジオジブリの就職試験に落ちた細田守

宮崎駿から励ましの手紙をもらった。

試験では落とした。

だが、細田守の作り手の気持ちを応援。

ありがたい・・・。

細田守の忘れられない日

東映アニメーションに就職した細田守

9年間の下積み。

徐々に力を付けて来た細田守

チャンスが訪れた。

スタジオジブリから長編映画の仕事。

「ハウルの動く城」

奇想天外な話をまとめられない。

この時誰かに相談するべきだった。

細田守は過去を振り返る。

安いプライドが邪魔をした。

口出しされるのも嫌だった。

「細田君 これもう無理だね」

担当のプロデューサーからの言葉。

2002年4月21日。

細田守はこの日を忘れられない。

ハウルの城からどん底へ

無念の途中降板。

細田守は自分の会社で企画を出し続けた。

しかし信用はガタ落ち。

企画が通らない。

更に細田守を追い詰めるものがあった

母・廣子さんの病。

故郷に帰って看病すべきか。

悩んだ挙句、夢を選んだ細田守

夢を諦めきれなかった。

時をかける少女に自身を投影

母への想いをしまって、企画を書き続けた。

3年後、新しいチャンスが来た

アニメ製作会社社長・丸山正雄さんからの誘い。

長編アニメを作るチャンス。

本当にありがたいと思った。

長年務めた会社を退職。

時をかける少女」に没頭。

昔の細田守はいなかった。

壁にぶつかれば周囲に相談。

スタッフには頭を下げた。

どんなことをしても完成させる。

それが映画監督としての使命。

失敗ばかりの主人公には自分自身を投影。

映画は口コミで評判が広がりヒット。

バケモノの子への道

2014年8月末。

バケモノの子」の製作。 

絵コンテを元にスタッフがアニメを作る。

前作よりもスケールの大きな作品。

予算は1.5倍、カット数も増えた。

2015年2月。

映像が出来上がりつつある。

絵の修正を指示する細田守

そしてストーリーの訂正を提案。

父親への想いを映画に寄せて

細田守が30歳の時、父親が亡くなった。

鉄道会社に勤めていた父親。

もっと話をすれば良かった。

後悔する細田守

熊徹と九太に父と自分を重ねる。

成長した九太の大事なシーンを訂正。

熊徹と別れるシーン。

熊徹は熊徹は何も言わない予定だった。

セリフを作った。

九太「俺のやることをそこで黙って見てろ」

熊徹「おう 見せてもらおうじゃなねえか」

九太と熊徹の絆の深さを表現したかった。

大事なシーンのアフレコ

熊徹のセリフを増やしたシーン。

アフレコで命が入れられる。

それぞれの愛情を示すシーン。

最初のアフレコ。

熊徹のセリフに足りないものがあると感じる。

熊徹役の役所広司に要望。

「かなり肯定的に励ますように話してほしい」

九太は若者の代表。

多くの若者たちが聞きたい言葉。

背中を押す励ましの言葉。

現実には都合よく励ましてもらえない。

でも自分を肯定してくれる言葉が必要。

ささやかな一言が原動力になる。

取り直し。

OK。

役所広司が細田守の想いに応えてくれた。

バケモノの子 完成

7月11日、舞台挨拶後の細田守

「ちょっとほっとしましたよ」

細田守にとって映画とは未来。

まだ見ぬ世界だと言う。

今辛いことを抱えていても未来には希望がある

それを伝えたい。

細田守は映画を作り続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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