王様のブランチ天童荒太ムーンナイト・ダイバーが描く被災地


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2016年2月27日の王様のブランチ。

2011年3月11日。

日本中が震えた東日本大震災。

あれから5年。

震災の地を舞台に書いた小説。

「ムーンナイト・ダイバー」

作者は天童荒太(テンドウ アラタ)。

天童荒太が描く5年後の東日本大震災

天童荒太の代表作。

「孤独の歌声」「家族狩り」「永遠の仔」

映像化された作品たち。

2009年に直木賞を受賞した「悼む人」

2015年には高良健吾の主演で映画化。

人に寄り添った作品が多い。

今回の舞台は被災地東北。

天童荒太はどう寄り添ったのか。

被災地の海を潜る

小説「ムーンナイト・ダイバー」

被災地の海は汚染されている可能性が高い。

そこは誰も立ち入ってはいけない。

立ち入り禁止の海域。

主人公の瀬奈周作は敢えて潜る。

見つかれば罰せられるかもしれないのに。

震災で失われた人のものを採集していく。

天童荒太と被災地の海との約束

東日本大震災。

その後、何度となく被災地に言った天童荒太

被災から4年後もまだ家の土台だけが残った町。

被災地の海に直接手を触れた天童荒太

「書かせてもらいます」

約束してきた。

小説で書くことは不遜なことではないか。

天童荒太の心も揺れた。

だからこそ「誠実にしっかり書きます」と約束。

小説の為にダイビングを体験

小説での魅力の一つは海からの描写。

”色調をぼかした幻想的な絵画”

”海月の群れにも似た泡”

主人公の瀬奈周作はダイバー。

しかし天童荒太はダイビングの経験なし。

ダイバーの気持ちになる為に初体験。

海の中ではじっとしていられないことを発見。

すぐ波に持って行かれる。

海面を見上げた時の光の具合も、

オーロラの具合は実体験で掴んだ天童荒太。

眞部透子との出会い

主人公瀬奈周作は震災で両親と兄を亡くしていた。

どうして自分だけ生き残ったか。

苦しむ主人公が依頼人眞部透子と出会う。

夫が震災で行方不明。

「夫の指輪を探さないでほしい」

夫を見つけたくないのか、見つけたいのか。

揺れる眞部透子と出会って主人公は変化する。

もう一度5年前の気持ちに還って

5年前、被災地でない場所でも心が揺れた。

被災地のことばかり考えた日々。

”絆”や”繋がり”が大切だと感じた。

あれから人々の心はまた離れていっている。

「目先の成績とか裕福さだけを求めようとするけれど
 失われてしまったあの場所にこそ
 我々がもう一度本当に繋がりあって
 共に生きていく希望の光がある」

東北に寄り添った天童荒太の作品。

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