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2016年3月23日の1億人の大質問!?笑ってコラえて!
スゴーイ地味な人なくしては
スゴーイ派手な事なしの旅。
誰もが知る派手な業界。
陰で支える地味な人のすごさを世間に知らしめる旅。
所ジョージが考えた派手な業界。
ミュージカル!
渡辺謙が涙した穴倉の地味な人
2015年NYのブロードウェーミュージカル。
渡辺謙が挑戦。
渡辺謙にミュージカルの地味な人を聞いてみた。
ミュージカルを支える人はたくさんいる。
衣装を作る人、大道具さん、小道具さん。
そして地味だけど不可欠な存在。
それはオーケストラピット。
序曲を聴いただけで涙が出るくらい感動した渡辺謙。
渡辺謙が出演した「王様と私」
今も公演が続いている。
そしてオーケストラのメンバーに一人だけ、
日本人がいた!
オーケストラは本当に穴倉の中だった!
「王様と私」が上演されているシアター。
リンカーンセンターシアター。
極度なすり鉢状の観客席。
オーケストラピットは観客席からよく見える。
午後2時、講演開始。
序曲が始まった。
客前でピシッと演奏して結構目立つ存在。
しかし次のシーンで舞台がせり出してきた。
オーケストラピットは床の下。
前方の台に上がった指揮者が見えるだけ。
約半分が待ち時間!
「王様と私」の上演時間は全編2時間45分。
セリフだけのシーンもある。
演奏時間は1時間35分。
残りの時間は、1時間10分。
この時間は音を出さなければ何をしても自由。
本を読んだり、チェスをしたり。
演者とオケをつなぐ指揮者
演じる人が見えないオーケストラ。
演者とオケを繋げるのは指揮者の役割。
演者に合わせてテンポを変えたり。
歌い出しのキューを出す。
しかし、必ずも指揮者に顔を向けられない演者。
「王様と私」でもそんな場面はあった。
そんな時はどうしているのか?
静かにしていると聞こえる。
指揮者の鼻息キュー。
それが合図。
ミュージカルには気づかない工夫がいっぱい。
日本人オケメンバーは指揮者も兼務!
オーケストラメンバーの唯一の日本人。
伊熊啓輔さん51歳。
以前はニューヨークフィルに在籍。
今は自分のパートは暗譜。
ある日。
キャストの部屋に挨拶して回る伊熊啓輔さん。
午後8時本番。
指揮台の上に伊熊啓輔さんがいる。
NYのロングラン公演ミュージカルで日本人初の指揮者。
もちろん、鼻息キューもできる。
伊熊啓輔さんを変えたオーケストラ
1965年東京都文京区に生まれた伊熊啓輔さん。
父親は銀行員。
音楽とは無縁の家庭だった。
慶応義塾高校に入学。
音楽との出会いがあった。
慶応義塾高等学校・女子高等学校
「ワグネル ソサィエティ オーケストラ」
練習風景を見て、「やられた~」
体全体がしびれた伊熊啓輔さん。
「入りたいです」
オーボエに欠員があったのでオーボエ担当に。
普通だとなかなか音が出せないオーボエ。
すぐ吹けた。
これが才能ってやつなのか。
楽器はプロに習う!
楽器演奏は先輩に習わない。
プロに習うのが決まりだった。
たまたまテレビから聞こえたオーボエ。
当時のNHK交響楽団首席オーボエ奏者。
小島葉子。
連絡し習いたいとお願いした。
「食べること好き?」「じゃあいいわよ」
小島葉子は大変グルメ。
食に興味がある人じゃないと教えないのがモットー。
食べることが好きでよかった。
慶応義塾大学に進学、大学3年になった頃。
また習いたい人が出た。
ニューヨークフィル首席オーボエ奏者、
ジョセフ・ロビンソン。
演奏のかたわらマンハッタン音楽院で教鞭を取っている。
小島葉子先生に推薦状を書いてもらった。
全額奨学金の特待生で生徒となった伊熊啓輔さん。
上手く吹けた時は「俺よりも上手いな」と褒めてもらった。
渡辺謙に影響されてミュージカルへ
渡辺謙がミュージカル挑戦する。
そのニュースが伊熊啓輔さんの心を動かした。
50歳過ぎて、初めてのミュージカル。
しかも厳しい目を持つニューヨーク。
そのチャレンジ精神に驚いた。
渡辺謙の様子を間近で見たい。
安定した職場を捨ててミュージカルの世界へ。
渡辺謙の覚悟に感動!
2015年1月。
本番3か月前の顔合わせ。
渡辺謙はすべてを暗記していた。
伊熊啓輔さんもそれから自分のパートを暗記することに。
伊熊啓輔さんの新たな挑戦
渡辺謙に刺激された伊熊啓輔さん。
忘れていた夢を思い出した。
「プロのオーケストラを指揮してみたい」
自分もチャレンジしなければ。
再び指揮の勉強を始めることにした。
伊熊啓輔さんにチャンスが!
ミュージカルの指揮者は3人。
正指揮者、副指揮者、準指揮者。
副指揮者が抜けてチャンスが訪れた。
やりたい!と言った伊熊啓輔さん。
楽器別のスコアを渡された。
これを見ながら指揮をするのは難しい。
スコアを丸暗記することにした。
渡辺謙の影響で暗記はしていた。
指揮者の動きをよく見るようにしていた。
キューのタイミングも覚えている。
2015年8月19日。
オーケストラとの練習なし。
いきなり本番。
スコアを渡されてから1か月しか経っていない。
不安と緊張。
3時間タクトを振った伊熊啓輔さん。
上演後、正指揮者と準指揮者からかけられた言葉。
「今週の土曜日も任せるよ」
渡辺謙のおかげでミュージカルの日本人指揮者が誕生した。
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