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2017年1月12日(木)放送の嫌われる勇気。
大文字哲人教授(椎名桔平)と新人刑事青山年雄(加藤シゲアキ)の対話が重要なドラマ。
二人の会話の中でアドラー心理学の真理が説かれていく。
第1回は全ての人間は主観の中で生きている。
庵堂蘭子(香里奈)にイライラする青山年雄(加藤シゲアキ)
あの人は社会常識が無さすぎるんです。
もしくは相手を不愉快にさせる事で喜びを感じるサディストなんですよ。
- ん、で私にどうしてほしいのと。
- 大文字先生(椎名桔平)に教えて頂きたいんです。あの人(庵堂蘭子)とうまくやっていくコツを。
- 夏の井戸水の温度は約18℃です。
- はい。
- では冬の井戸水の温度は何度だと思いますか?
- え、いやあ、急に言われても。
-
同じく約18℃です。
井戸水は年間をとおして常に一定の温度に保たれています。
しかし、冬に口にすれば暖かいと感じ、夏に口にすれば冷たいと感じるでしょ。
- それが何なんですか?
全ての人間は主観の中で生きているという事です。
全ての人間は主観の中で生きている。
自分の見方を変えれば世界は変わる。
人はその瞬間から生まれ変わることができるのです。
世界はね、驚くほどにシンプルなものなんですよ。
しかし、人は自らが意味付けした見方や考え方で物事を勝手に複雑にしてしまう。
自分の人生は自分にしか生きられないというのに。
- あのー、ぼくがお聞きしたかったのは・・・
-
解ってますよ。
今あなたが知るべき大切なことを教えましょう。
- 大切なこと?
-
そう、嫌われる勇気。
です。
- 嫌われる勇気?
-
私の専門は犯罪心理学ですが、これまで様々な分野の心理学に触れてきました。
その中でも。
人は、どうすれば幸せに生きられるか?
という問いにヒントを与えてくれるものもあります。
彼女のことを理解する為にもお話したほうがよさそうですね。
アドラー心理学について
アドラー?
アルフレッド・アドラー。
オーストリア出身の精神科医です。
彼が創設したまったく新しい心理学。
それがアドラー心理学。
個人主義という独自の理論を確立し、その後、多くの人生哲学や自己啓発理論に大いなる影響を与えた人物です。
全ての悩みは対人関係の悩みである。
これがアドラー心理学の根底をなす考え方です。
- すべて?
-
もし、この世界から他者がいなくなれば、あらゆる悩みが消え去るということです。
- それは極論ですよ。他人なんて関係なく一人で思い悩むことなんて、いくらでもあるじゃないですか?
-
ありますね。
- 現に僕は自分探しにキューバまで行って一人悩んだ末に捜査一課の刑事になろうって決めたんです。
-
悩むのは結構ですが、どんな悩みであっても必ず他者の影がつきまとうという事実に変わりありません。
- んーー、それはどうですかね?
-
この考えは犯罪心理学にも通じるものがあると私は考えています。
全ての犯罪は対人関係の悩みが生むと。
いかなる悪人であろうと純粋に犯行に手を染めようと思って犯行に至る人間はいません。
どんな凶悪な犯罪であろうと、犯罪者にとってそれは、しかるべき理由があっての行為なんです。
- しかるべき理由?
-
犯罪者にとっての善です。
他者に嫌われてでもいいから生きていこうとする。
それは実に難しい。
しかしアドラーは、それを実践する勇気が必要だと説いています。
それは幸せになる勇気でもあると。
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