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2017年1月19日(木)放送の嫌われる勇気。
今回の大文字哲人教授(椎名桔平)と新人刑事青山年雄(加藤シゲアキ)の対話。
それはアドラーが唱える目的論。
怒りという手段はある目的に支配されている
何故あなたは私に向かって今、怒ったかわかりますか?
あなたは大声を出すために怒ったんですよ。
その手段として、怒りという感情を捏造したんです。
無抵抗な私を、より安直な手段で屈服させるために怒りという感情を使ったんですよ。
わかりませんか?
要するに、感情とは出し入れ可能な道具なんです。
何ですか!それ!僕が本気で怒ってないっていうんですか?
(土方くん、お茶お願いします。)
ちょっと話そらさないでくださいよ。
(ここで帝都大学文学部心理学科准教授土方登志郎氏がお茶を持って現れる。)
すみません、有難うございます。
(ふふと教授が笑う)
- 何がおかしいんですか?
-
無関係な人には瞬時に丁寧な対応に戻りましたね。
怒りを自由に出し入れできているということです。
つまり感情とは目的を達成する手段でしかないんです。
人は何かしらの目的にそって生きている。
アドラーが唱える目的論です。
そこに安藤君の言った答えが隠されているでしょう。
- 目的論?
-
例えば、何十年も引きこもっている男がいたとしましょう。
彼は何故、引きこもっていると思いますか?
何故って。。いじめとかで外での人間関係がうまくいかないとか。。
大抵はそんな感じですよね?
普通は、そう考えますが、アドラーはそれを否定しています。
- え?
-
アドラーはこう言っています。
いかなる経験も、それ自体では、成功の原因でも失敗の原因でもないと。
人は経験の中から、目的にかなうものを見つけ出すんです。
- 目的にかなうもの?よくわからないんですけど?
-
引きこもりの男は外に出たくないという目的があって、不安や恐怖を作り出しているんです。
それでなければ、さっきあなたが仰ったいじめを受けている人は全員が引きこもっていなければおかしいということになりますね?
- そりゃそうですけど。。。外に出たくない目的って?
-
ずっと引きこもっていれば親が心配する。
親の注目を一身に浴びて、腫れ物に触るように丁重に扱われ、特別な存在でいることができる。
- じゃあ、その人は自らが決めた目的を考えているってことですか?
-
そう、つまり人は色々と不満があっても、このままの私でいることのほうが楽であり安心なんです。
不満はあれど変わろうとしない人達
つまり人は色々と不満はあっても、このままの私でいることのほうが楽であり安心なんですよ。
変わろうとすることは勇気がいるし、自分を変えることは楽じゃないから、変わらないための言い訳を探して逃げていたんですよ。
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