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2017年3月8日放送のノンストップ。
タブロイドコーナーで又吉直樹第2作劇場を特集。
芥川賞受賞から1年半。
満を期した第2作は恋愛小説だった。
新潮4月号を買った人の感想
普段は買わないが又吉さんの作品は読んでみたい。
又吉さんに興味があるから、どんな小説を書くのかなって!
普段は文芸誌と縁がない人も購入する人気ぶり。
三省堂有楽町店では普段の20倍の入荷量。
出版元の新潮社も過去最大の部数4万部を発行。
販売初日で1万部の重版を決定した。
担当編集者に小説劇場の魅力を訊く
今、恋をしている人も、かって恋をしていた人も、きっと誰もが経験したことのあるかけがえのない人を思う気持ちが本当に切なく胸に迫る小説。
と担当編集者は言う。
劇場は又吉直樹が書く初めての恋愛小説。
下北沢を舞台に売れない劇団を主宰する主人公・永田とその恋人沙希の同棲生活を描く。
ノンストップが注目した2013年自伝的エッセイ東京百景との類似
この東京百景は又吉直樹の東京での生活を描いた100編の自伝の集大成。
仕事も稼ぎも無く、
何の取り柄も無い最低な男と、
その人はどういう気持ちで
一緒にいたのだろう。
ー又吉直樹の自伝”東京百景”より
これは、又吉直樹が芸人として売れる前、女性と同棲していた事を振り返る話。
又吉直樹は”劇場”の主人公永田と同じような同棲生活を送っていた。
その東京百景と劇場の類似点
風呂からあがると沙希が
麦茶と共に、
梨をむいて持ってくる。
-新潮4月号掲載 ”劇場”より
毎晩、僕を散歩に送り出し、
川で泣いて帰ってくる僕に
梨など季節の果物をむいてくれた。
ー又吉直樹の自伝”東京百景”より
洋服をプレゼントすると僕が言うと
「永くんが仕事で稼いだお金は
自分で使わなきゃダメだよ」とかわされる
-新潮4月号掲載 ”劇場”より
良いものを一緒に食べにいこうと誘うと
「私なんかが遣ってはいけない、自分で
稼いだお金は自分のことに使うべきだ」
と断られた。
ー又吉直樹の自伝”東京百景”より
新作”劇場”に関して作者・又吉直樹のコメント
自分にとって書かずにはいられない重要な主題でした。
この小説自体が書いている僕を鼓舞してくれた瞬間が何度かあって、「ありがとう」とか「ごめんな」とか小声で言いながら書いていました。
まさに小説を書いている間は、同棲時代を再び生き直すような瞬間の連続だったのでしょう。
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