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2017年5月4日のクレイジージャーニー。
狂気の旅人でフォトグラファーの佐藤健寿。
ロシア最果ての地で生肉を食べる民族に遭った。
装甲車で行く道程
佐藤健寿が前々から行きたかった場所。
ロシアの北部の町サレハルド。
そこから更に北に150キロが目的地。
佐藤健寿が用意した車は装甲車。
タイヤは1m以上ある。
この車でないと行けない場所らしい。
北極圏内で暮らすネネツ族
北緯66度33分。
そこから北部は北極圏。
装甲車は凍った川の上を走る。
車内の揺れが激しく、途中で休憩が必要。
真っ白な雪原ゾーン。
かろうじて前の車のタイヤ跡今が見える。
サレハルドから約4時間。
着いた。
二つのテントがネネツ族の住居。
家はトナカイの毛皮製
青い空に、白い大地。
体感温度はマイナス20℃ほど。
ここに遊牧民ネネツ族が住んでいる。
ネネツ族の顔は日本人とよく似ている。
ルーツは中央アジア。
争いを避けて移動し最果ての地まで来た。
2つのテントはチュモと言われるネネツ族の家。
木の枠組みにトナカイの毛皮を二重に張っている。
ネネツ族の民族衣装もトナカイの毛皮でできている。
トナカイの毛皮があればマイナス40℃にも耐えられる。
遊牧民ネネツ族
現在、ネネツ族は35000人ほど。
トナカイの放牧して暮らしている。
佐藤健寿が訪問した家族は9人。
トナカイは5キロ離れた苔の生えた所で食事中。
風の影響の少ない場所でテントを張った。
チュモは10畳ほどの円形空間。
地面にもトナカイの毛皮が敷かれている。
チュモの中には囲炉裏もあって暖かい。
チュモの組み立ての所用時間は1時間半。
35年以上使っているが快適である。
文明と暮らすネネツ族
トナカイの放牧を行う遊牧民ネネツ族。
しかしスマホを使いこなす。
ガソリン式の発電機で電気を確保。
遠くに移動する際は、スノーモービルを利用する。
水は雪を溶かして利用。
しかし風呂はない。
若者たちの中には村でシャワーを浴びる者もいるとか。
文明に憧れるのは若者の常だ。
トナカイの捕獲
夕方、トナカイたちが帰ってきた。
トナカイの数は800頭ほど。
これから週に一度の大仕事が待っていると言う。
男たちは投げ縄の準備をしている。
投げ縄でトナカイを捕獲するのだ。
しかし、トナカイも捕まるわけにはいかない。
何度も縄を投げるが容易に捕まらない。
ようやく捕まえた。
トナカイの芸術的な解体ショー
捕獲したトナカイの皮を剥いで食肉にする。
まずは、トナカイに敬意を払う。
そして、神様に感謝する。
トナカイの首を絞め、皮を剥ぎ始める。
素手で皮を剥ぐが、血はほとんど出ない。
約10分でペロッと剥けた。
次は内臓を取り出す。
腸は中を洗ってソーセージにする。
他の内臓は犬のエサ。
ナイフと置いて神様に先に食べてもらう。
神様に感謝してグラスに入れたウォッカを捧げる。
トナカイの血は大事な栄養源
トナカイは全て無駄にできない。
トナカイの血は大事なビタミン源。
お腹を大きな鍋のようにして中に血を貯める。
それを救ってぐぐっと飲むネネツ族の男たち。
子供たちも集まって来た。
器用にナイフを使って肉を食べる子供たち。
佐藤健寿も血を飲んでみた。
やはり、血の味。
生肉は美味しかった。
凄く柔らかいステーキのようだと言う。
その日佐藤健寿たちはテントに泊めてもらった。
住めば都。
佐藤健寿は熟睡することができたようだ。
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