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2017年6月4日のシューイチ。
中山のイチバン。
75万台売れている大ヒット土鍋。
その秘密に中山秀征が迫りました。
伊賀焼窯元長谷園
創業185年の伊賀焼窯元長谷園。
歴史が刻まれた母屋は国の登録有形文化財。
そこで中山秀征が7代目当主・長谷優磁に会った。
78歳になる7代目当主。
白髪にヘアバンドがトレードマーク。
仙人のように見えるがとても親しみやすい笑顔。
中山秀征を迎え入れてくれた。
炊飯土鍋、かまどさん
大ヒットとなった長谷園の土鍋。
”かまどさん”。
炊き上げたご飯を中山秀征が試食。
”かまどさん”の蓋を開けると中蓋。
既にいい香りがしてくる。
「うまいです」
ゆっくり味わって食べる中山秀征。
「いい意味で芯がある」と絶賛。
かまどさんが売れた訳とは?
竈で炊いたご飯は美味しい。
同じように美味しいご飯を食べたい。
一体どうすればいいのか?
土鍋で炊く。
しかし、火加減が面倒。
火加減調整がいらない土鍋を作った。
三合炊きサイズの場合、
中強火で役13分蒸らして約20分で出来上がり。
これは伊賀焼だからできた。
伊賀焼の秘密
約400万年前、琵琶湖はもっと南にあった。
それが古琵琶湖。
今の伊賀の辺り。
伊賀焼の土は古琵琶湖のもの。
微生物や有機物が含まれている。
窯で焼かれると気泡ができる。
この気泡が保温性や蓄熱性の元になっている。
7代目当主のモットー
7代目当主がモノ作りで大切にしていること。
伊賀焼の伝統を伝承する。
そして、現代でも使ってもらえるものにする。
現代の人に愛される道具であることが大事。
その為に内蓋や鍋底の厚さを研究。
使いやすい土鍋に改良を施した。
蒸し上がりを食べたい
お酒が大好きな長谷園7代目当主。
蒸し上がった野菜などを酒の肴にしたい。
作ったのが、”ヘルシー蒸し鍋”。
鍋の中にすのこが入っている。
沸騰してから蒸すこと約2~3分。
短時間で美味しい温野菜などが楽しめる。
中山秀征がアスパラを試食。
火が通っているのに、程よい堅さがある。
とても美味しい。
7代目と酒を酌み交わす
美味しい肴があるのなら、酒が恋しくなる。
「酒を持ってこい~」
7代目の一言で中山秀征と一緒に飲むことに。
勿論、杯は伊賀焼。
酒も美味くなる。
夏に最適な使い方
土鍋は温めて使うもの。
そんな固定観念がある。
しかし夏には冷やして使うことをおススメ。
”ヘルシー蒸し鍋”の底に氷水。
すのこの上にそうめん、果物、刺身など。
氷と一緒に盛りつける。
卓上の保冷庫となってくれる。
温かさだけでなく、冷たさもキープ。
家の中で燻製を楽しむ
酒を飲んだら、燻製が食べたくなる。
そんな人におススメの土鍋。
”いぶしぎん”。
使うチップは少量で済む。
そして、煙のニオイがもれにくい。
本体と蓋の間に水を張っているのがその理由。
タコやチーズにゆで卵など。
卓上で燻製って羨ましい。
商品はエゴで作らない
7代目当主のテーマは「家族の団らん」。
家庭でBQQ感覚。
陶板を使用した煙が出にくい卓上グリルをつくった。
それが、”やきやきさん”。
遠赤外線効果でお肉がとってもジューシー。
電子レンジでご飯を温めるおひつタイプの伊賀焼。
IH対応の土鍋も作った。
時代のニーズに応えるのも7代目のモットー。
奥様や娘さんなど若い人に試作品を見てもらう。
そして、文句を言わせるのだ。
むちゃくちゃ言われることもある。
「頭に来るが、なるほどって思うことが多い」
78歳でも柔軟な考えを持っている。
「自分が一人前だと思ったら老化の始まり」
頭が下がります。
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