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20017年9月29日のアナザースカイ。
映画監督、行定勲。
2001年「GO」日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。
2004年「世界の中心で、愛をさけぶ」興行収入85億円。
2017年10月から「ナラタージュ」が公開される。
恋愛映画の名手と言われる行定勲のアナザースカイ。
それは、台湾。
映画のロケ地、九份
細い階段、高低差のある土地。
九份を映画的な町だと思う行定勲。
1989年映画「非情城市」の舞台になった。
監督は侯孝賢(ホウシャオシェン)。
他にも多くの映画に使われた。
今では観光客が押し寄せる町になった。
行定勲「映画の力を偉大だと感じる」
映画との出会い
子供の頃、映画撮影の野次馬の一人だった行定勲。
黒澤明監督の「影武者」。
場所は熊本城。
エキストラたちの甲冑を埃で汚していた。
それをスクリーンで観るとリアルに映った。
映画ってスゴイと思った行定勲。
エンドロールには約200名の名前。
「この中だったら入れる」
それが映画に携わったきっかけになった。
最も影響を受けたロケ地
行定勲は19歳で助監督になる。
20代前半に台湾映画に出会った。
台湾の侯孝賢(ホウシャオシェン)監督の作品を師事。
最も影響を受けたロケ地へと行った。
「十分」
鉄道の線路沿い直近に商店が並んでいる。
観光客たちは線路の上でたむろしている。
列車の来ない線路と思いきや、
列車がやってくる。
日本では考えられない光景である。
願い事を書いたランタンを飛ばすことでも有名。
1987年映画「恋恋風塵」。
少年と少女の恋物語。
レトロな駅の信号の映像が映る。
それが行定勲にとって印象深い。
何気ないショットが意味を持つ。
その信号で舞台が田舎だと表している。
そして主人公たちの背景も表現していると語る。
台湾の音楽の魔術師
映画監督、侯孝賢(ホウシャオシェン)チームの一人。
サウンドディレクター杜篤之(ドゥードゥージ)。
2014年「真夜中の5分前」で行定勲は一緒に仕事をする。
行定勲ご指名だった。
杜篤之(ドゥードゥージ)のスタジオ。
撮影現場で録音できなかった音を作る。
プールのシーン。
周りがうるさかった。
セリフだけ残して周囲の音を消す作業。
それを違和感なく作り上げた杜篤之(ドゥードゥージ)。
三浦春馬の声の一部を他人に言わせ繋いだのだ。
言われてもどの部分がそうなのかわからない。
まるで魔術師。
台湾のエビ釣り場
台湾での行定勲のお気に入りの場所。
屋内のエビ釣り場。
台湾で映画を作ろうとした時。
ロケハンで知った。
台湾独特の雰囲気がある。
その時世話をしてくれた人がいた。
行定勲は勝手にアレックスと呼んでいた。
日常に映画がいっぱい
アレックスからピータンをもらった行定勲。
結果、お腹を壊してしまった。
これを映画にしたら面白いと考えた。
お腹を壊してトイレに行く。
運命の人もアレックスにピータンをもらう。
お腹を壊す。
さっき使っていて同じトイレに入る。
運命の人を見てアレックスが微笑む。
これで印象的なワンシーンができた。
日常には映画のヒントが溢れている。
多くは説明しなくてもいい。
映画は勝手に観客が想像する。
なんか俳句作りにも似ている
代表作のプレッシャー
映画「GO」の試写会。
ドアの近くに陣取った行定勲。
人からどのように評価されるのが怖い。
すぐ逃げられるようにドアの近くにスタンバイしてた。
35歳の時に作った映画「世界の中心で、愛をさけぶ」。
50歳を目前にしても代表作がコレ。
最新作を代表作にしたいと願う行定勲。
評価されることを考えると、
心臓に悪い、
ストレスが溜まる。
映画監督はツラいのです。
背中を押してくれた言葉
今は亡き森田芳光監督から行定勲への言葉。
「7割りバッターを目指しちゃダメだよ、3割りでいい」
作った作品のうち3割が面白いと言われればいい。
言いかえると7割りは冒険していいってこと。
「自分が信じたものを思いっきりやれ」
そう言われた感じがした行定勲。
今は信じる道を行く。
アジアの駆けまわり映画を作る。
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