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2017年10月11日のクレイジージャーニー。
佐藤健寿の奇怪遺産!
今回はマダガスカル。
数年に一度死体を掘り起こす儀式がある。
詳しいことはよく知らないと言う佐藤健寿。
一体どんな儀式なのか?
マダガスカルまでの道
2017年8月某日。
佐藤健寿はマダガスカルへ向かった。
東京から香港、南アフリカを経由。
飛行機で約30時間。
現地までは車で更に1000キロ移動する。
儀式は明日。
夜は山賊が出没する為、車を走らせない。
現地近くのアンツィラベのホテルで一泊。
翌日、悪路に体を揺らせながら移動した。
謎の儀式ファマディアナ
目的のマデーラ村に到着。
ここで謎の儀式ファマディアナが行わる。
佐藤健寿たちをにこやかに迎えてくれた女性。
ジャネットさん62歳。
Tシャツには亡くなった両親の写真をプリント。
写真の両親が今回の儀式の主役。
11年ぶり2回目のファマディアナ。
ファマディアナは亡くなってから奇数年に行う。
ジャネットさんの夫エミールさん65歳。
ちょっと強面が今回の主催者。
ファマディアナの意味
マダガスカルの人なら誰でも経験するファマディアナ。
エミールさんがファマディアナには二つの意味があると言う。
一つは、遺体を出して死者の魂を弔い体をキレイにしてあげる。
もう一つは、家族や親戚が集まることで絆を深める。
ファマディアナの日時はウィッチドクターが決める。
ウィッチドクターは呪術医。
超自然的な方法で治療したり儀式を行ったりする人。
広大なエミールさんち
広大なエミールさんのお宅はまるで村のよう。
点在する建物は機能によって分けられている。
トイレ、風呂、炊事場。
宿泊する場所はまた別の建物。
電気、ガス、水道はない。
家の中は暗いが、建物はしっかりしている。
ファマディアナの前夜祭
佐藤健寿が村に来てから人がまた増えた。
あっという間に30~40人。
招待した客をもてなす為に豚を解体するらしい。
悲鳴を上げて逃げる豚。
これから何が始まるかを知っている。
先に絞めるのは黒い豚。
黒い豚は一頭だけ。
ご先祖様に守ってもらう意味合いがある。
毛を燃やして皮をはぎ、解体し料理の準備。
人が更に増えて、なんか小さな祭りくらいの規模。
午後7時。
エミールさんがマイクで挨拶。
ライトアップされ、ラッパの音が賑やかに響く。
手を上げながらダンスタイム。
人々の顔は高揚している。
本当にお祭りだ。
でもなんか盆踊りにも似ている。
ダンスは夜通し行われた。
ファマディアナ当日
翌日。
白いポロシャツに着替えたのジャネットさん。
これにも両親の写真がプリントされている。
招待された客は主催者に現金で払う。
香典みたい。
用意された料理は300人前。
ファマディアナの中でも大規模である。
食事を済ませた人がグレーの服を着る。
近しい親族が着る衣装。
トーテムポールが刺繍されている。
遺影を持った少年がいる。
彼を先頭に大行列で墓地に向かう。
大きな筒状ゴザのようなものを持っている人もいる。
あれは遺体をのせるものらしい。
鼓笛隊とともに約300人が大移動。
ハイテンションの人々が奇声をあげている。
墓地の前でひと騒動
到着した墓地は2階建て。
小さな家みたい。
カラフルで可愛らしい。
鉄の扉の鍵を開けるのはエミールさん。
続々と他の男たちも墓地の中に入りだした。
ところが何か揉めている。
キリストの絵が描かれたドアが開かないらしい。
どなり合う男たち。
エミールさんも怒鳴りだした。
巨漢二人がドアに体当たり。
バールを使ってドアを開けだす者もいた。
しまいには墓地のドアを蹴りだした。
そこへジャネットさんが来た。
「その扉は引くのよ!傷つけないで!」
ドアを引くと簡単に開いた。
今までの時間は何だったのか?
遺体と対面
2階へと上がる人々。
遺体と対面。
遺体は白っぽい何かに包まれて縛られている。
遺体は土葬ではなく、安置されていた。
今までのテンションが鎮まる。
直接触って死を悼む。
ジャネットさんも遺体と対面。
すがりついて泣く人もいる。
遺体をゴザで包んで外に運びだす。
ランバで巻き直す
外に出された遺体を地面に下ろす。
すると、歌を歌い出した人々。
歌で死者を弔っている。
今度は白い布で遺体を更に覆い出した。
合成繊維でできた白い布。
ランバと呼ばれ、遺体が腐るのを防止する。
5枚ほどのランバで巻き直すことが目的だった。
遺体をかかげ周囲を練り歩き、
また墓地に安置する。
これでファマディアナは終了。
ファマディアナは先祖も生きている人も大事する素敵な儀式だった。
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