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2017年11月14日のセブンルール。
現在「月間!スピリッツ」に連載中の、
「あげくの果てのカノン」の作者、
漫画家、米代恭。
米代恭のセブンルールとは?
1早寝 超早起き
東京都内築43年のアパート。
それが米代恭の作業部屋。
普段は祖母の家で二人暮らしをしている。
漫画のネーム作業を行う米代恭。
ペンが止まった。
煮詰まった時は、外に出る。
雨の中、夜の町をフードを被って歩く。
頭は漫画の構成でいっぱい。
ぶつぶつしゃべりながら頭の中を整理。
20分後。
戻って描き始めた米代恭。
月1回の連載、1話30ページ以上。
10日間缶詰になって描く。
夜9時半に作業を終え、10時に就寝。
翌朝4時。
米代恭は作業を始めている。
作業中はこんな感じ。
ここ1年くらい前から始まった。
早寝、そして超早起き。
2 他人の恋愛を漫画に生かす
米代恭が漫画を描き始めたのは小学校から。
漫画を描くと人が集まってくれた。
高校時代。
友人とオリジナルストーリーの設定を作っていた。
漫画を描いて友人が喜ぶのが嬉しかった。
美術大学在学中。
「砂上の娘」がアフタヌーン四季賞で佳作を受賞。
大学を中退し本格的に漫画を始めた。
「月間!スピリッツ」の編集者は金城小百合。
”プリンセスメゾン”や”花のズボラ飯”など、
多くのヒット作品を手掛けた敏腕。
「あげくの果てのカノン」は金城のアイデア。
恋愛が苦手で劣等感を持っている米代恭。
金城小百合との話が恋愛漫画のネタになっている。
他人の恋話をもとにストーリーを作っている。
3 お昼ごはんはファミチキと納豆巻き
昼12時。
作業場近くのコンビニに行く米代恭。
買ってきたのは、ファミチキと納豆巻き。
次の日も、その次の日も、更に次の日も。
米代恭が買うのはファミチキと納豆巻き。
ファミチキと納豆巻きが大好きってわけではない。
考えるのが面倒くさいのだ。
特に作業中は他のことを考えたくない。
時間が少ない人にはこういうタイプ多いですよね。
4 靴は一足しか持たない
米代恭のネームをチェックする金城小百合。
意見をぶつけ合って直していく。
より良い作品を作る為の大事な作業。
アイデアや直しをメモ帳に書く米代恭。
2012年からずっと同じタイプのノートを使っている。
米代恭はモノ持ちがいい。
布のバッグはデビュー前から使ってるし、
定期入れは10年もの。
そして、玄関には黒い靴一足のみ。
同じ黒い靴を一足で6年間過ごしている。
多くの女性と違って米代恭は買い物が好きじゃない。
何を買うのかを考えるのが嫌。
やはり頭の中は漫画しかない。
5 遊びの約束は月3回まで
ある日の夜。
米代恭は飲み会に出かけていた。
相手は金城小百合とスピリッツの編集長。
とっても楽しそうに酒を飲む米代恭。
しかし飲み会は月に3回くらいに抑えている。
人に会うのは好きな米代恭。
会ったら相手に楽しんでもらいたい。
気を遣いすぎて反動で疲れてしまう。
だから、遊びは月3回まで。
但し、金城小百合とは別みたい。
6 瞳に心を描く
作画中はアシスタントに背景描きを任せる。
米代恭は登場人物を担当。
コマ割りが描かれた原稿の上に紙を敷く。
人物の輪郭を描いていく米代恭。
紙を裏返して裏面に描いていく。
裏から見ることでデッサンの狂いを修正。
また表に戻して裏の修正を確認。
表側に更に修正を入れる。
これを何度も繰り返しデッサンを完成させる。
完成した絵をもとに原稿用紙に下書き。
何とも手の込んだことをする。
しかし、
「一番自分のいい形に辿り着けるやり方」
だと話す米代恭。
特に拘っているのが瞳。
セリフがなくても瞳で気持ちを表現する。
描き方に固定はなくその都度変えている。
7 金城さんに面白いと思ってもらえるものを描く
締め切り当日。
米代恭は最後の仕上げにパソコンを使う。
べた塗りやスクリーントーンはパソコンでやる。
ここでキャラクターの顔の修正もする。
合計34ページ。
完成した。
担当編集者へメールで送信して納品。
お疲れ様です。
毎月約180時間を費やして原稿が完成される。
たくさんの読者が待っている作品。
しかし金城小百合に喜んでもらえればいい。
それが米代恭の基本。
学生時代の思いが残っている。
目の前の人にまずは喜んでもらいたい。
それが今は金城小百合なのだ。
プライベートでも会うほど仲の良い米代と金城。
しかし二人を繋ぐのは友情ではなく仕事だと言う。
二人の夢は漫画を売ること。
実は友情以上に強い絆かもしれない。
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