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2017年11月20日のWBS。
日本の産業を支える”素材”に注目した、
新・ニッポンの素材力コーナー。
注目の素材は、人工水晶。
人工水晶が日本のいえ世界の未来を担っている。
水晶の役割
パワーストーンでもある水晶。
水晶=クォーツ。
クォーツ時計のクォーツである。
セイコーエプソンマイクロデバイス事業部。
阿部浩二部長に水晶の役割を聞いた。
「半導体が動くための基準となる信号を作りだす部品」
だと教えてくれた。
水晶に力を加えると電気が発生します。
電気を流すと水晶は規則正しく振動します。
この振動を信号に変え、
時刻や情報などを正確に処理することに利用するのです。
水晶は産業の塩
近年、需要が高まってきたドライブレコーダー。
ドライブレコーダーを製造するセルスター工業。
勝永直隆副社長にドライブレコーダーの装置を見せてもらう。
小さな人工水晶が二つ使われている。
ドライブレコーダーで人工水晶はどんな役割をするかの?
CPU(中央演算処理装置)の制御と時間の記憶などを行っていた。
人工水晶はその他にも多く使用されている。
スマホ、デジカメ、テレビ、エアコン、ドローンなど。
今、人工水晶は”産業の塩”と呼ばれている。
なくてはならない存在なのだ。
天然以上の純度の人工水晶
人工水晶を大規模に製造する工場、
エプソンアトミックスは青森県八戸市にある。
坂本英樹課長が工場内部を案内してくれた。
大きな窯から人工水晶の塊が出てきた。
一つ約8キロの人工水晶が200本くらい。
キラキラと光る姿は美しい。
一つの人工水晶の塊から数十万個の水晶部品が作られる。
純度は99.9999%!
天然ではあり得ない純度である。
人工水晶の作り方
人工水晶の原料は天然の水晶。
天然の水晶はクラックと言われるヒビ割れが入っている。
製品にするには歩留まりが悪い。
しかも不純物が入っているので製品には使えない。
だから天然の水晶には色が付いているです。
もう一つの材料は種水晶。
人工水晶を薄くスライスしたもの。
厚さ1ミリ。
この二つを窯の中に入れる。
窯の温度は約350℃。
高温にすると天然水晶は溶けだす。
天然水晶が種水晶を土台にして再度結晶化。
一日に0.5ミリずつ成長。
8キロの大きさになるまで半年かかる。
人工水晶の天敵は地震!
人工水晶の需要は高まっている。
車の自動運転、IoT、大容量高速通信など。
しかし、人工水晶の製造には天敵がいた。
それは地震。
地震で種水晶を引っ掛けているワイヤーがとれる恐れがある。
また不純物が入り製品にならない可能性がある。
人工水晶のほとんどは日本で作られている。
地震の対策が必須である。
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