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2018年3月20日のセブンルール。
リーバイスストア新宿店。
リーバイス5店目のテーラーショップがある。
そこで働くマスターテーラー。
山本美緒が本日の主役。
既成の製品を唯一のデニムにカスタマイズ。
山本美緒のセブンルールとは?
1 根掘り葉掘り聞かない
リーバイスストア新宿店の3階。
そこが山本美緒の工房になる。
カスタマイズの種類は10種類以上。
サイズ調整やダメージ加工などがある。
リーバイスストアのオーダーの流れは、
予約→店頭で打ち合わせ→作業→約1か月後にお渡し。
予約のお客様が来た。
約1時間かけて要望を聞く。
お客様との会話からイメージする。
しかし、プライベートを知られたくない人もいる。
根掘り葉掘り聞かないようにしている。
だからこそ小さな情報は見逃さない。
例えば、この日のお客様。
着ていたパンツの折り返しに髪の毛が入っていた。
美容師さんだと思った山本美緒。
仕事でも使える動きやすいものを提案。
後で番組スタッフがお客様に職業を聞いた。
美容師だった。
2 ミシンをリスペクトする
山本美緒は幼い頃、祖母がよく洋服を作ってくれた。カテゴリー
縫製が好きになったのは祖母の影響。
18歳で上京して服飾の専門学校へ行く。
しかし、ここで挫折を味わう。
周りとの技術の差は歴然だった。
専門学校を卒業した山本美緒。
縫製の仕事に付けなかった。
仕事を転々。
26歳でフリーター。
古着をリメイクする仕事を始める。
28歳の時に転機が訪れた。
リーバイス社の知人に縫製技術が認められたのだ。
マスターテーラーの試験を受けて合格。
日本初のマスターテーラーとなった。
「挫折しまくって本当に良かった」
山本美緒の仕事場には機能ごとに5つのミシンがある。
ミシンは山本美緒にとって職場の先輩。
いつもリスペクトしている。
ミシンの調子が悪い時、
両手を合わせて、「お願いしまーす」。
ミシンを応援している。
3 2つのことは同時にしない
2017年10月。
大阪にテーラーショップがある新店舗がオープン。
山本美緒も応援に駆けつけた。
お客様より絶大な信頼を受けている山本美緒。
1時間くらいカスタマイズの打ち合わせ。
結局、カスタマイズしない時もある。
「(それも)結構嬉しい」と話す山本美緒。
必ずしもカスタマイズを勧めない。
そんな山本美緒には意外な悩みがあった。
ミシンでパンツの裾上げをしていた時、
番組スタッフからインタビュー。
ミシンの操作を失敗。
山本美緒は一つのことしか出来ない。
店の後輩曰く”天然”。
2つのことが同時にできない。
例えば携帯を持ってゴミを捨てに行く。
携帯を捨ててしまう。
一つのことに集中するタイプなんです。
4 どんなに遅く手も夫婦そろって夕飯を食べる
オーダー作業で帰宅が遅くなった山本美緒。
家に着いたのは10時半。
迎えてくれたのは夫の康孝さん。
3年前に結婚したばかり。
まだ新婚さん。
帰ってすぐに食事の支度をする山本美緒。
夜ごはんはちゃんと食べる。
冷蔵庫に大きな張り紙があった。
”ブロッコリー かぼちゃ 里芋”
青果店を経営している夫の康孝さん。
旬の野菜を妻に教えるための張り紙。
メインを山本美緒が担当。
夫は野菜料理を担当するのが常。
11時半に夜ごはん。
共働き夫婦なので話ができるのは夜だけ。
二人はこの時間を大切にしている。
5 休日はデニムを着ない
山本美緒の休日。
ホームセンターへ行く。
工具が大好きなのだ。
今回は初めて行くホームセンター。
その店ごとに扱う商品も変わる。
ゴム板やS字フックにテンションが上がる。
「ディズニーランド的ですね」
ディズニーランドより安上がりである。
休日の山本美緒は普段と違う。
デニムを着ていない。
仕事場ではいつもデニムを身に付けていた。
お客様もデニムばかりを着ていない。
そんな気持ちを忘れないためにも、
休日はデニムを着ない。
6 納得いく糸でしか縫わない
山本美緒は著名人からもオーダーが入る。
モデルの太田莉菜もその一人。
相談しながら形を作る。
二人で共作している感じ。
刺繍の糸選びに苦心する山本美緒。
糸は山本美緒にとって特別な存在。
「目で糸を見た時に見える色と
実際洋服に塗ったときに見える糸が
結構 差が出るんですね」
糸選びが出来上がりを左右する。
デニムは様々な種類がある。
そのデニムにあった糸を見つけるのが難しい。
テーラーショップには300種類の糸がある。
しかし、その中から選べないときもある。
そんな時は発注。
糸には妥協しない。
7 針と糸と棺桶に
10月の花を手刺繍する山本美緒。
手刺繍は時間がかかる作業。
もともとはカスタマイズのメニューになかった。
山本美緒が上層部にかけあって実現させた。
世界で一つだけのジーンズが出来上がった。
完成品をお客様は喜んでくれるのか…。
予想以上の出来栄えに喜んでくれた。
ホッとする瞬間である。
針仕事が大好きな山本美緒。
「何も考えずに縫うとしたら永遠にできる」と言う。
ずっと針と糸を手元におきたい。
だから、あの世も一緒。
針と糸も棺桶に入れてほしいというのが願い。
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