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2018年3月17日の人生最高レストラン。
株式会社幻冬舎の代表、見城徹。
角川書店のカリスマ編集者だった。
1993年、独立して幻冬舎を設立。
山田詠美の「120%COOL」。
北方謙三の「約束」など。
ベストセラーを連発させた。
「42年間、365日、全部外食」
見城徹と作家を繋いだメニューを紹介。
有吉佐和子に連れてもらった店
東京の新橋にある「京味」。
見城徹に、
和食店としては、日本最高、世界最高と言わしめた店。
最初に訪問したのは、25歳の頃。
「あんたにはちょっと早いけど」
作家、有吉佐和子にがそう言って連れて行ってくれた。
安いものには手をかけろ
店主は西健一郎さん。
料理の腕は見事。
料理人たちも多く通う「京味」。
「今いらしている方に何をしたら、
もう一回顔を見られるか。
それ考えたことあるか?」
料理人たちに問いかける。
信条は「安いものには手をかけろ」。
季節で多く出回っているのが旬である。
安くなっている時期は美味い時期なのだ。
それにひと手間で美味しさが増すのである。
竹そのものの筍豆腐
”若狭ぐじとたらの芽”。
「京味」の3月の定番料理。
土佐酢和えになっている。
揚げた”白魚と蕨”も美味しそうである。
”筍豆腐”は竹の皮にのせて。
筍で作った豆腐。
見た目は豆腐。
食べるととっても筍なのだ。
そして、〆ごはんの”はらすごはん”。
鮭のはらすを焼いてほぐす。
これをご飯の上にのせて食べる。
最近では真似をする店も増えているメニュー。
しかし、「京味」の”はらすごはん”はひと味違う。
京味の葛切りが決まった日
見城徹が最初に来た日。
有吉佐和子が葛切りを食べて言った。
「この味にしましょう、京味の葛切りはこの味よ」
それまで葛切りのコシ、蜜の甘さを試行錯誤。
やっと”京味”らしい味が完成。
その瞬間に立ちあえたことも見城徹の財産である。
生涯食べると誓ったアレ
25年前。
角川書店を退職。
幻冬舎を設立した見城徹。
”京味”の店主・西健一郎へ挨拶しに行った。
「上手くいったらまた来ます」
幻冬舎は周囲からは潰れると思われていた。
この先どうなるかわからない。
1年間は収入は入らない。
そんな思いが見城徹にはあった。
しかし、西健一郎はその言葉を一蹴。
「何を言ってんだ。
お金をいりません。いつも通りに来て下さい。」
長い間通ってくれた客。
お金がないからよそへ行く。
それでは寂しい。
「お金だけが全てではない」
見城徹は、生涯”京味”を食べ続けると誓った。
”京味”に行けるように頑張る。
見城徹にとって美味しいものとは、
人間の絆を深めるもの。
悲しいかな、”京味”は招待制。
なかなか行けない。
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