ゲンバビト葛西臨海水族園・展示までに係る人々の仕事とは?


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2018年4月22日のゲンバビト。

水族館で働く人々。

意外や意外、日本は水族館大国。

全国に約90館も水族館があるんです。

そこにはどんな仕事があるのでしょう?

東京都葛西臨海水族園の場合を紹介。

困難を乗り越えて

東京都葛西臨海水族園。

ウリは約70尾の黒マグロの大群。

巨大な魚が群れをなして水槽の中を泳ぐ。

その姿は圧巻。

しかし覚えている人も多いと思われる。

2014年から2015年、悲しいことが起きた。

突然マグロが大量死!

しかし、そんな危機を水族園を乗り越えた。

現在、マグロは元気に泳いでいます。

年間100日以上海にいる男

飼育展示課調査係、松村哲(まつむらさとる)28歳。

松村哲は自分で展示物を採集する。

自分で採集する理由とは?

水族館が魚を手に入れるには、

専門の業者から買う方法もある。

しかし、流通していない魚もある。

そんな時は自分で採る。

南極で採集

2018年2月。

松村は1か月南極に滞在した。

葛西臨海水族園の12度目の南極採集だった。

採集するのは、水深10m。

泥の底から海藻に潜む生物を探す。

水温1℃の中で発見。

グリプトノートゥスアンタルクティクス。

手掴した生物はダンゴムシの仲間。

それにしては、大っきい。

更に網を一振り。

ダスキーノトセンを採った。

一回の潜水時間はおよそ40分である。

水族園まで輸送

採集した生物たち。

南極から約100時間をかけて水族園まで輸送。

ここが大事。

死なせるわけにはいかない。

断熱材でできたビニール袋に入れる。

南極の氷も入れて水温1℃を保つ。

クーラーボックスで輸送。

大切なのは温度管理だけではない。

魚が汚した水で魚が死なないように管理する。

魚にフンを出し切ってもらってからパッキング。

飛行機が無事に飛ぶことを願う。

世界初の展示⁈

午後9時。

葛西臨海水族園にトラックが来た。

南極からの届いた生物たち。

まずは室温4℃のバックヤードに収容。

無事だった。

世界初展示の可能性がある魚もいた。

シャルコーズドラゴンフィッシュ。

長い口に長いカラダ。

ドラゴンよりもワニのように見える。

必要以上のものは採らない

静岡県熱海市網代漁港。

松村哲は定置網をする漁船に同行する。

採集にはルールがある。

「必要以上のものは採らない」

深夜2時に出港。

漁師たちは食べる為の魚を獲る。

松村哲は展示するための魚を採る。

狙うのは深海魚。

カガミダイが採れた。

銀色に輝くメタリックな体が特徴。

採集が終わると輸送。

3時間かけて飼育係の待つ水族館へ向かう。

魚たちを育てる

採集した魚に新しい環境へ馴染ませる。

ここからの仕事は、

飼育展示課飼育展示係の小味亮介33歳の出番。

葛西臨海水族園には長生きする魚も多い。

例えば、イエローバンドエンゼルフィッシュ。

30年以上生きている。

葛西臨海水族園は1989年にオープンしている。

まさに主である。

変わった生態の魚もいる。

オスが子守りをするナーサリーフィッシュ。

オスの頭には突起がある。

そこに卵を保持して孵化させる。

魚たちは生まれた環境も生態もバラバラ。

餌付いてくれなかったり、

魚同士がケンカすることもある。

小味亮介は時間が空いたら気になったことを調べる

四六時中勉強なのである。

初展示の魚を飼育

南極から届いたシャルコーズドラゴンフィッシュ。

マイナス2℃お海水でも凍らずに生きられる魚。

小味亮介はどう育てるのか?

シャルコーズドラゴンフィッシュは、

体の中に特殊な糖タンパクを持ち血液が凍らない。

水温の低い場所の生き物は消化が遅い。

もう少し餌を増やすか検討中。

消化しきれないと体調が悪くなる。

第二関門。

寄生虫や感染する病気の検査する。

到着してから1か月後。

南極の生物を展示準備。

やっと日の目をみることになる。

やっと火の眼をみる。

世界初展示かもしれない。

 

エサのやり方にも技あり

葛西臨海水族園の展示の目玉。

黒マグロ70尾。

小味亮介はこちらも担当。

エサはアジやイカなど約85キロ。

「お願いします」

小味亮介は無線機でエサを落とすタイミングを指示。

完全に水槽の底に沈んだエサをマグロは食べない。

エサの量やタイミングを図るのは大事な仕事。

休園日。

水槽の2200トンの海水を3分の1ずつ交換。

水は八丈島から運ばれたものである。

マグロは生涯休むことなく泳ぐ。 

神経質な魚。

ちょっとしたことでパニックを起こす。

大量死となった悲しい過去。

今は見事復活している。

85000匹の命を預かる獣医師

獣医師の吉沢円。

ペンギンの採血を行う。

ペンギンの血液サンプルは豊富。

しかし、魚の血液サンプルは少ない。

魚は元気な時に採血することはできない。

助けられない場合に採血することはある。

データが少ないので病気の見極めが難しい。

しかも触診ができないことが多い。

何よりも大切なのは毎日の観察。

外傷はないか、

呼吸は乱れていないか、

いつもと違う行動をしていないか?

常に観察する

葛西臨海水族園の獣医師は一人だけ。

約940種の世界中の魚を相手にする。

本にないからありえないとは思わないようにしている。

早期発見は難しい。

ダンゴウオの仲間のランプサッカー。

体に白い斑点ができた。

ピンセットで皮膚から細胞を採取。

顕微鏡で組織を検査。

はっきり菌糸は見つからない。

異常があると先に気づくのは飼育員である。

飼育員が手を尽くし直らない時に獣医師に相談する。

吉沢円は時間があれば顕微鏡と向きあう。

死んでしまった魚の臓器や血液から採取した貴重な標本が資料。

「育てた魚を観てもらいたい」

「毎日違う何かに出会える」

吉沢円にとってこの仕事は飽きることがない。

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