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2018年7月31日のセブンルール。
”かつお食堂”の店主、永松真依31歳。
東京渋谷。
朝8時から営業するかつお節の店。
白いご飯を覆い隠す削りたてのかつお節。
その香りで食欲が増す。
永松真依のセブンルールとは?
1 削る前に甘いものを食べる
ビルの1階にある”かつお食堂”。
夜はBar。
昼間に間借り営業している。
永松真依は全ての食材を自宅から運び込む。
主役はカツオ。
カツオの出汁で味噌汁。
「うまがつお…」
女性版さかなちゃん的な一言。
カツオの良さはいろんなものとコラボできることだと言う。
パイナップルにオリーブオイル。
それにカツオ節。
こんな組み合わせも可能にさせる。
素晴らしきかな、カツオの世界。
使用するカツオ節の産地は月ごとに変わる。
店内にはカツオ節職人たちの写真も店内に飾る。
開店5分前。
ヨーグルトで一服する永松真依。
ヨーグルトの甘さがテンションを穏やかにしてくれる。
カツオ節は穏やかな状態で削る方が美味くなる。
以前付きあっていた彼氏と別れた。
その後に削ったカツオ節はガリガリ。
気持ちがカツオ節に反映する。
これはカツオ節道なのか?
2 3日に1回 髪をかつおブルーに
松永真依の世界はカツオに満ちている。
まず、店。
箸置きはカツオ節。
カツオシアターに、
カツオのぬいぐるみに、
漫画までカツオ。
松永真依の自宅の部屋もカツオづくし。
白い壁にカツオが飛んでる。
まるで、トビウオ。
そして、天日干ししたカツオ節の写真も壁を占領。
カツオの本もたくさんある。
そして、永松真依は髪にかつおブルーを入れる。
鮮度のいいカツオは緑や紫色に光っている。
自らカツオになるべく、3日に1回染める。
かつおブルーが薄くなるとテンションが下がるらしい。
3 営業中はカツオのことをしゃべり続ける
毎日50人分のカツオ節を削る松永真依。
そして、よく喋る。
店のカウンターの中で語り続ける。
カツオ節職人たちの話。
カツオの生態の話。
知ってもらった上でカツオを食べてもらいたいのだ。
「鰹節の舞台は茶碗の中 私の花舞台はここ」
名言である。
4 年に一度 祖母に削る姿を見てもらう
松永真依は年に一度福岡県久留米市のあるお宅を訪ねる。
祖母、加寿子さん90歳のお宅。
松永真依は大学を卒業後、企業の受付嬢だった。
夜は六本木のクラブで遊び回る日々。
見かねた母親が助言した。
”祖母に会いに行くように”
祖母に会い、カツオを削る姿に感動した。
女性として素敵だとおもった。
半年後、仕事を辞めて全国のカツオ節生産地を巡った。
そして、年に一度祖母のもとを尋ねる。
6年前に譲り受けたカツオ削り器を持参。
カツオを削る姿を見てもらう。
祖母の家が永松真依の原点なのだ。
5 旅先では口を慎む
沖縄県伊良部島。
崖の上から「かつおー」と叫ぶ永松真依。
カツオスィッチ全開である。
佐良浜地区はカツオ漁で栄えた町。
毎回新しい勉強や発見があると永松真依はよく訪れる。
かつお加工場で働く友利真海さん。
「3年前、とんでもない奴から連絡が来たと思った」と言う。
そして、カツオの話に耳を傾ける永松真依。
手にはICレコーダー。
カツオ漁師の家でもじっと聞き入る永松真依。
店では喋りまくるがここでは聞き手に徹する。
風習、文化、歴史、人を学び伝えるのが務めだと思っている。
6 現場で感じ 現場で学ぶ
1年間の後悔安全と豊漁を祈願する伝統行事の海神祭。
”オオバンマイ”が行われた。
カツオの切り身を大勢の中にばら撒く。
まるで、餅撒き。
箱で受け取る人もいる。
そして、永松真依は血まみれ。
カツオの血が顔にも付いている。
鮮度がいいから臭くないと言う。
体でカツオを感じていた。
そして、夜1時。
永松真依は緊張していた。
カツオ漁の船に乗りこむのだ。
女人禁制のカツオ漁。
念願かなって同行することになった。
夜明け。
一本釣りが始まった。
永松真依もカツオを釣り上げる。
9時間に及ぶ漁を体験した。
そして、漁師にカツオの捌き方も教わる。
カツオ、そして漁師、カツオ節職人。
カツオを巡るドラマを伝えたいと思っている。
7 止まらない
店では勿論カツオ優先。
帰宅してからもカツオの研究。
カツオ同様に、永松真依も止まらない。
カツオのフォルムも生態も全てが好き。
やっていて楽しい。
だから、止まれない。
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