[サワコの朝] ブログ村キーワード

2018年9月15日のサワコの朝。

ゲストは女優の山村紅葉。

トリックドラマの裏女王。

2時間ドラマの出演作は500本以上。

母親はミステリー作家の山村美紗。

女優を始めたきっかけと母親への想いを語った。

一人暮らしなのに門限

山村紅葉の母親は小説家の山村美紗。

山村紅葉が中学生の時。

山村美紗の仕事が忙しくなった。

お弁当も作ってもらえなくなった。

大学に入学して一人暮らし。

しかし、門限が8時。

そんなことが可能なのか？

毎日電話をかけるのだ。

家の電話じゃないとすぐバレる。

なるべく静かなところで話しているのに、

山村美紗は周囲の音に耳を澄ましていたんだ。

どこから電話をかけているのかを当ててしまう。

転送のトリックも見破られた。

さすが、ミステリー作家である。

山村美紗を騙すのは難しかった。

偶然始めた女優業

母親が家でドラマの打ち合わせ。

たまたま居合わせた山村紅葉。

芝居なんてしたことがないのに出ることに。

ちょっとした記念のつもりだった。

ドラマは”燃えた花嫁”。

山村紅葉は花嫁役。

若い時の山村紅葉はキレイでしたね。

さて、ドラマで山村紅葉は結婚式当日に燃やされるのです。

撮影現場でバーナーで火あぶり状態。

監督からはもっと苦しめと言われます。

挙句に「死んだことないのか～」。

「死んだことないです～」

そりゃそうですわ。

衣装さんは　ウエディングドレスばかり気にします。

ウエディングドレスは30万円。

燃えちゃいけない。

山村紅葉はこっちが燃えそうです。

その後、監督は母親の原作以外でも使ってくれた。

学生をしながらドラマの仕事をするんですね。

山村紅葉マルサの女になる

山村紅葉の芝居に関して山村美紗はケチョンケチョン。

女優には向いていないと思い就職。

大阪国税局。

山村紅葉はマルサの女になったのです。

母親の影響で推理するのが上手かった。

何度も相手の嘘を見破った。

これが天職だと思ったのです。

山村紅葉、専業主婦になる⁈

当時、大蔵省の官僚だった山村紅葉の夫。

出向して3日間だけ上司になった。

官僚なのにくだけた人だな…。

それが第一印象。

女性職員の採用にも積極的な人だった。

当然、仕事は続けるつもりだった。

結納も終えて　マスコミにも発表したある日。

「ところでいつ辞めるんですか？」と聞かれた。

「はあ？」だよね。

一般論として女性の社会進出には理解がある夫。

でも、自分の妻は家にいてほしい。

こういう人、多かったんですよね。

でも、小さい頃の山村紅葉の夢は専業主婦。

ちゃんとお弁当を作る母親になりたかった。

オペラ座の怪人が後押し

国税局の仕事を辞めた山村紅葉。

女優の仕事が舞い込んだ。

結婚の記念にと言われたのが、

”京都離婚旅行殺人事件”。

冗談のようなタイトルである。

まだ結婚前だったので、夫に言わずに出演。

その後、これ1本だけが何度も続いた。

そして、夫のNY転勤が決まった。

既に初舞台の仕事が進行中。

ポスター録りも終えている。

正月公演なので、12月は稽古をしないといけない。

では、Xマスやニューイヤーのパーティはどうする？

奥さんがいないわけにはいかない。

海外では妻はパーティなどに同席するもの。

悩んでいる時にNYで観た舞台。

”オペラ座の怪人”に感動。

カーテンコール。

初めて掴んだチャンスをモノにしたことを話している役者。

この話にも感動した山村紅葉。

初舞台は主役に次ぐ重要な役。

自分もせっかく掴んだチャンスを物にしたい。

舞台に出たら夫に金髪の彼女ができるかもしれない。

それも覚悟で夫に説明。

不承不承納得してくれた夫。

でも、日本まで舞台を観に来てくれた。

観客が拍手したり、喜ぶ姿を初めて見た夫。

女優・山村紅葉を評価するようになった。

しかも、山村紅葉は生き生きしていた。

それから応援してくれるようになった。

亡くなって知った母の愛

母親の山村美紗による山村紅葉の評価は低かった。

親のコネで出ている女優だと思ったのだ。

だから、本を書き続けた。

娘の為に人に頭を下げたりもした。

だから、舞台は反対だった。

ドラマならなんとかカバーできる。

舞台は別の世界である。

山村美紗が亡くなった後。

山村紅葉はあることを知った。

母親が舞台のチケットを100枚くらい購入していた。

いろんな人に配っては舞台の感想を聞く。

母親の愛は深かった。

だから、母を安心する為にバラエティや舞台に出る。

母親の原作がなくても大丈夫だと伝えたいのだ。