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2018年10月31日のセブンルール。
京都にあるステーキ専門店・佰食屋。
営業時間は11時から14時半。
完売次第終了。
定休日は水曜。
店主は中村朱美34歳。
自分が経営者になって仕事のルールを作った。
目指したのは、育児と仕事の両立!
1食材は使い切る
青木崇高も行ったことがある、佰食屋。
自分の体の肉のくだらなさがよくわかるそうです。
さて、開店1時間前。
整理券を求めてお客様が並ぶ。
テレビに紹介されてから人気店になった。
ご近所さんへの迷惑を考え翌日から整理券を配布。
使用する牛肉は国産。
毎日11.7キロの塊を二つ使用。
仕入れは計画的なので、佰食屋には冷凍庫がない。
冷凍すると味が落ちる。
ここはこだわる。
牛肉の塊から脂肪やスジを取り除く。
用途ごとに切り分けて使用する。
自分たちで掃除することで原料が安くなる。
これが安さの秘訣。
端っこの方も美味しい国産牛である。
捨てずにミンチにしてハンバーグ。
スジは調味料とともに自家製ソースに変身。
勿体ないことはしない。
2昼食はジュースですませる
店のメニューは3つ。
メインはステーキ丼1080円(税込)。
おろしポンスステーキ定食1188円(税込)。
ハンバーグ定食1080円(税込)。
開店30分で満席。
2時45分。
最後のお客さんが帰った。
あとは賄いを食べて片付けをして帰るだけ。
初めから順調だったわけではない。
一日5人とか10人の日もあったそう。
当初は余った食材を廃棄していました。
お店経営は失敗…って思っていたそうです。
店主中村朱美のお昼はジュース一本。
お店の賄いは食べない。
お昼ご飯の時間を事務作業にあてる。
そして一気に仕事を終らせる。
そうする事で子供や夫と過ごす家族の時間を増やせる。
この仕事への集中力を従業員は見ている。
だからお店を従業員より早く出てもみんなが納得している。
店を出て向かうのは保育所。
子供たちも1時間早くママに会える。
3夕食は絶対家族全員で食べる
夕食を作るのは自宅で建築士として働く夫。
夕食を家族全員で食べる事でコミュニケーション力を育む。
その為に夕方6時以降の約束、誘いは全て断る。
これは中村家の伝統でもある。
小さい頃から家族で食べる習慣を身に付けた。
だから、子供達にも同じ習慣をもって欲しい。
夫も妻と同じく夜は出かけない。
妻と話している方が面白いという。
4髪型は変えない
月に1回訪れる場所。
それは京都の美容室。
いつものの通りで伝わる。
もう何年も髪型を変えていない。
お店には広告宣伝費をかけない。
その代わり、自分が広告塔になって宣伝する。
髪型を変えないのは、お客様が何年振りに来ても自分と解る為。
それに旦那様が広末涼子のファン。
一生それでいいと今の髪型をお気に入り。
5やる気に溢れている人は雇わない
3店舗で社員12名アルバイト14名を抱える。
採用面接は店主中村朱美自身が行う。
採用はシングルマザーであろうが70歳であろうが、その人が持つ環境には左右されない。
唯一の採用基準は人物、その人自身。
だから社員の中には就職活動に苦労した人も多い。
小さい子供が二人いる主婦。
大学を中退している為、面接を20から30社受けても落ち続けた人。
だけれども他社で不採用になったからこそ、自分の会社にいてくれる。
そんな店主中村朱美が雇わないタイプ。
それは、喋りが上手でやる気に溢れる人。
店のコンセプトが百食限定であるがゆえん。
やる気とか創意工夫が明確に発揮される職場ではないから。
求める社員像は優しさを持った真面目な方。
毎晩30分本を読む
自分一人のためのルール、それは本を読む事。
本がほんとうに好き。
大きな本屋さんで一日眺めていても飽きない。
月に20冊。
寝るまで30分くらい自由時間。
仕事や家事から離れリラックスできる。
東野圭吾のファン。
できれば全作品を読みたい。
2時くらいで完売する時もある。
それでも100食にこだわる。
もっと作れば儲かるかもしれない。
けれども、大量のお客さんで対応しきれないかもしれない。
それでは自分が目指している働き方にはならない。
勤めていた時代の過重労働を思い出す。
経営者になれば、自分の思う環境が作れる。
だから理想とする職場を作った。
仕事が終って帰るとき、外が明るいと嬉しくなる。
この嬉しい気持ちを職場で働くみんなにも味わってほしいから。
仕事だけが人生じゃない。
仕事じゃない時間もたくさん持ってもらいたいと思う。
だから社員の退社時間は遅くても17時半。
店主中村朱美の夢は子育てしながら働くこと。
誰もが幸せな時間をあきらめないでいいように、中村朱美は100食限定にこだわり続ける。
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