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2018年11月17日の人生最高レストラン。
歌舞伎俳優、五代目尾上菊之助。
祖父は、尾上梅幸。
父親は、尾上菊五郎。
二人は人間国宝。
母親は、女優富司純子。
名家に生まれた歌舞伎界のエリート。
そして、超グルメだった。
人間国宝の行きつけの店
祖父、尾上梅幸の代から通っている店。
それは東京日本橋にあった。
ビルの谷間に挟まれた老舗。
天ぷらの”てん茂”。
店主は奥田秀助。
100％ゴマ油。
胃もたれをしない天ぷらと絶賛する尾上菊之助。
”てん茂”の天ぷらは見た目ぽってり。
自家製の天つゆは、若干辛めだと言う。
通常開きで提供されるキス。
開かずに丸のままで揚げる。
キスはタンパクな味わい。
敢えて丸のままで提供している。
かき揚げは小巻海老、青柳小柱、三つ葉。
通常よりも卵の量が多い。
卵を多く入れて揚げる時間を短縮している。
代々の知恵が継承されて味が保たれている。
実は裏メニューがある。
天ぷら弁当。
小巻海老、穴子、かき揚げ。
弁当にご飯が見えない位入っている。
残念ながらこれは通常は扱いしてません。
義父も人間国宝
尾上菊之助の奥様は幼なじみ。
中村吉右衛門の娘である。
先輩の食事会で同席。
それが縁でお付き合い。
義父への挨拶は結婚の挨拶だった。
義父とは結婚するまで交流なし。
交際していることを義父は全く知らなかった。
尾上菊之助からの結婚の挨拶は大緊張だった。
そして、義父中村吉右衛門の反応は、
「そうか。そ、そうなんだな」
寝耳に水だった様子。
これで義父も人間国宝となった。
スターが愛する黒いラーメン
尾上菊之助の母親、富司純子は実はラーメン好き。
その血を受け継いだのか、尾上菊之助もラーメン好き。
その尾上菊之助がベスト1に選んだラーメン。
それは札幌にあった。
ススキノの新ラーメン横丁にある、
”ふじ屋NOODLE”。
俳優の安田顕も常連の店。
尾上菊之助が好きなメニューは、
”黒醤油ラーメン”。
出汁は煮干し、羅臼昆布、羅臼産鮭節を使用。
水で1日馴染ませて2時間火入れ。
しかしスープには煮干し臭さが全くない。
丼に鶏油と煮干しと昆布を漬け込んだ醤油ダレ。
それにスープ。
見た目とは違い塩分が少なくコクがある。
上品なお澄ましのようなスープだと言う。
麺は太ちぢれ。
自家製チャーシューは低温調理。
まるで、ハム。
トッピングは九条ネギ、メンマ、揚げネギ。
そして海苔。
麺にスープがよく絡んでいる。
”ふじ屋NOODLE”のラーメンは見極めが良い。
煮干し出汁もやりすぎない。
頃合いの良いところで提供してくれる。
そこが歌舞伎の舞台につながると笑顔で語る尾上菊之助。
一杯のラーメンに感じいっている。
食のカブキモノ
大阪、梅田。
ミシュランガイド京都＋大阪＋鳥取2019。
ホテルの各付け最高級ランク。
ザ・リッツ・カールトン大阪。
スタッフの人柄を褒める尾上菊之助。
まるで自宅に帰ってきたような温かさがあるのだ。
さて、尾上菊之助は中華料理の中で、
北京ダックは大好きな料理の一つである。
北京ダックと寿司が合体した。
”北京ダック寿司”が最高メニューである。
中国人シェフ、黄正堆(ウォン・チントゥイ)。
北京ダックの皮だけでなく肉も提供。
25種類以上のソース。
花筐の料理人藤井孝一とコラボした。
鴨の皮とキュウリで握り、
北京ダックソースと山椒を少々。
「これぞ究極ですね」
尾上菊之助本人がロケに参加していた。
ロケに便乗して食べに来たんだ。
「北京ダックの良さと酢飯の良さが融和。
口の中で日中友好」だと言う。
北京ダックの手巻き寿司。
味付けはXO醤ソース。
シャリの中に中華のおコゲも入っている。
尾上菊之助はとても満足げ。
北京ダック寿司は貸しきりの時のみ食べられる。
これを特別に鮨カウンターで食べられる日がある。
11月26日(月)。
PM7時から2時間。
お早目のご予約を。
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