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2019年2月12日のセブンルール。
大分県湯布院の大正ロマンの宿。
”由布両築”。
2016年JT顧客満足度アンケート評価、
小規模旅館の部で優秀賞を受賞。
女将、緒方真美36歳。
26歳で旅館を継いだ。
緒方真美のセブンルールとは?
1 館内の照明は薄暗く
大正ロマンを感じる”由布両築”の館内。
囲炉裏があるロビー。
客室は全部で8室。
清掃係りが一通り掃除した後。
女将の緒方真美が更にチェックする。
築90年の古民家。
古いからこそ掃除は徹底させている。
そして、照明は少し暗くしている。
建物の古さを目立たなくさせるためだ。
しかも、スッピンが綺麗に見える。
最高のバランスである。
2 配膳するときテレビをチェックする
”由布両築”のある日の夕食。
豊後赤鶏鍋、豊後牛ステーキ、山女の塩焼きなど。
料理は出来たてを提供。
部屋食の時のテレビをチェックする緒方真美。
テレビを観ながら黙々と食べるタイプの人は、
食事ペースが速い場合が多い。
テレビで配膳のタイミングを計る。
3 車が発進するまで一旦隠れる
緒方真美は”ご近所物語”に影響を受けた時期があった。
元々持っていたスカートに自分でレースを付けた。
高校卒業後バンタンデザイン研究所に進学。
「SHIBUYA109」のショップ店員となった。
その時に母の体調が悪くなった。
1か月ほど手伝い、旅館を継ぐことを決意した。
敬語もしゃべれない26歳。
7年前敬征(タカユキ)さんを婿に迎えた。
敬征(タカユキ)さんは旅館の娘だと知らなかったらしい。
午前10時お客さんの見送り。
「ゆっくりナビ設定してください」
車のナビ操作の間一旦旅館に戻る。
お客様への配慮である。
発進の時に戻って最後のお見送り。
4 夕食は1日置き
朝は5時起き、帰宅は深夜。
しかし、娘を出産後生活は変わった。
緒方真美は娘の為に早く帰宅するようになった。
夜の勤務は夫に任せることが多くなった。
夫が帰ってくるのは2日に1回。
仕事着が作務衣。
うっかりすると太ってしまう。
客商売。
見た目を気にする。
夫が帰ってくる日だけ夕食を食べる。
太らないように注意している。
5 お祝い事の度に家族写真を撮る
緒方真美と夫が何か言い合いをしている。
駐車場の車の件らしい。
「お前の車最初から向こうに戻しとけば良かったんや」
夫の言葉にいらつく緒方真美。
夫はマイペース。
緒方真美はチャキチャキやるタイプ。
性格が合わないらしい。
夫は大晦日にももめたことを打ち明ける。
その時は1週間ほど口をきかなかったという。
セブンルールでは珍しい夫婦喧嘩。
しかも、長い。
だが、家族は仲がいい。
祝い事や記念日には家族写真を撮る。
楽しい思い出は残しておく。
6 仕事の合間に子供と温泉に浸かる
大分県別府に”両築別邸”がある。
緒方真美は週に数日こちらで働く。
ここは両親が働いている。
娘はあえて保育園には入れていない。
チェックアウトからインまでの時間は娘との時間。
一緒に温泉に入る。
大事なスキンシップ。
7 お客さんのことを覚えておく
2016年4月の熊本・大分地震。
3日間で震度7が2回。
湯布院も被害を受けた。
幸い宿泊客は怪我はなかった。
だが、建物は半壊。
営業停止になった。
励みになったのは、お客さんからの手紙。
”由布両築”の再会を待っている人がいる。
その後変わったことがある。
チェックインする時に必ず明日の予定を書く。
お客様のカルテ。
お客様の様子を細かく書き、スタッフと共有。
数年後にまた来てくれた時に把握できるようにしている。
お客様に救われたことを忘れていない。
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