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2019年3月12日のセブンルール。
2011年3月11日、東日本大震災。
震災から5日後に復旧した三陸鉄道。
地元を元気にしてくれた。
三陸鉄道運転士、
宇都宮聖花24歳のセブンルールとは?
1 朝食は母のおにいぎり
宇都宮聖花は朝6時に出社する。
アルコールチェック、運行業法の確認を行う。
ワンマン運転の三陸鉄道。
運転士の仕事は運転だけではない。
運賃の収受、
出発時の車両の安全確認、
車内清掃も行う。
運転確認は100カ所以上ある。
点検が終わったのが、出発20分前。
宇都宮聖花はカバンからおにぎりを取り出した。
母親が作ったおにぎり。
「食べて今日一日頑張ろうかな」
おにぎりが原動力だった
2 停車中は三陸の景色を眺める
設備トラブルで遅延。
回復運転を行わなければならない。
例えば普段80Km/hで走ってる場所はマックス90Km/hまで出せる。
速度を速めて遅延した時間を縮める。
これが運転士の腕の見せ所だと話す宇都宮聖花。
地元を走る三陸鉄道。
幼い頃から三陸鉄道を見るのが大好きだった。
しかし高校生の時に東日本大震災。
宮古市の景色は一遍した。
東京で運転士になるのが夢だった宇都宮聖花。
東京で西武鉄道に入社。
駅員として働いていた。
お盆で帰省。
三陸鉄道に何年かぶりに乗った。
その時見た景色が忘れられなくなった。
地元に貢献したい気持ちもありUターンすることにした。
変わった景色もあるが変わらないものもある。
沿岸部で三陸鉄道は一時停止する。
景色を楽しむサービスである。
宇都宮聖花も景色を眺める。
「変わらないものがある」
3 ネイルとピアスは欠かさない
夜9時。
最終列車の運行が終了。
しかし、宇都宮聖花の仕事は終わりではない。
駅のトイレ、ホームの掃除が待っている。
宇都宮聖花が目指すのは社内で運転の一番。
鉄道は男性が多い社会。
男性に負けたくない。
しかし、女性であることは忘れたくない。
仕事中は手袋をしているが、
爪はキレイにネイルしている。
そして、耳にはピアス。
これは欠かせない。
4 休日はポケモンGOをする
宇都宮聖花の休日。
キスマイの曲が流れる車でドライブ。
行先は地元の神社。
これは、ポケモンGOのイベント参加が目的。
イベントの為に休みをとることもある。
5 外食の際は必ず父に写真を送る
夜7時。
早めに仕事が終わった日。
宇都宮聖花は同僚と女子会。
料理が出そろうと慣れた手つきでスマホで写真。
父親にLINEで送るのだ。
父親はいつも宇都宮聖花を心配している。
寒い時期。
朝が早いので、父親はいつも先に暖房をつけてくれる。
実は同僚ともLINEをしている父親。
「あまり遅くならないように」と同僚に言う時もある。
6 地元のために取材は断らない
宇都宮聖花は三陸鉄道のポスターに起用された。
女性の運転士はまだ珍しい。
メディアに取材されることも多くなった。
でも、本当は人前に出るのは嫌いな方である。
だが、地元のためになると思っている。
明るいニュースを届けるために取材は断らない。
7 亡き人の分まで三陸で生きる
1両で走る三陸鉄道。
「10両編成の電車も運転したかった」
宇都宮聖花はあのまま東京にいたら…と思う事もある。
でも、地元で運転士をしているも縁だと思っている。
東日本大震災で友人や知人を失くした。
だが、泣いてばかりではいられない。
「前を向いて生きていくことも大事なのかな」
亡くなった人たちの分まで生きると決めた宇都宮聖花。
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