スポンサーリンク
2019年3月5日(火)放送のこの差って何ですか?
ドイツ出身のタベアさんが疑問に思う「高い戒名」と「安い戒名」の差。
世田谷区で葬儀屋を営んで89年。
佐藤葬祭の佐藤さんによると、戒名の値段は付く漢字によって3つのランクに分けられるという。
戒名の値段
宗派によって差はあるが、戒名は一般的に6文字で表す事が多い。
戒名の値段は、この6文字にどんな漢字が付くかで変わる。
その値段は大きく3つのランクに分かれる。
一番安い戒名は「信士・信女」がつくもので、東京の相場で約20~50万円程度。
次に値段が高いのは「居士・大姉」がつくもので、約50~70万円程度。
これに天皇や身分の高い人が住んでいた建物を表す漢字「院」が入ると値段は最も高くなる。
院が付くと高くなる理由
院とは天皇が退位後の名前に院を付けた事で生まれた名前。
また退位された天皇陛下以外にも位の高い人が亡くなると院をつけた。
徳川家康は安国院。
夏目漱石は文献院。
このように身分や社会的に地位の高い人の戒名に院とつけるようになった。
院の値段は100万以上と言われる。
だからお金持ちだけがつける戒名かと言うと、そうともいえない。
基本、戒名はお寺が付ける。
つまりお寺への貢献度が高い人が付ける戒名が院という訳。
しかし、話はこれから。
死んだ後に行う法事。
その際に呼ぶお坊さんへのお布施の値段。
法事におけるお布施の値段
- 信士・信女は約5万円
- 居士・大姉は約7万円
- 院居士・院大姉は約9万円
地域・お寺によっても値段は違う。
事前にお寺さんとお布施の値段は、しっかり打ち合わせる事が必要。
戒名にまつわる5つの疑問
1戒名はつけなければいけないの?
仏教徒は必ず戒名を付けなければならない
何故かと言うと、戒名とは仏様の弟子になった証だから。
戒名を付けたくなければお坊さんを呼ばないというやり方もある。
最近は自由葬といって、故人が好きだった趣味のものや食べ物を供えて、お経の代わりに好きな音楽をかけたりもする。
生前のビデオをみんなで観ることも。
お坊さんを呼ばない葬式を希望するなら、葬儀屋さんに相談ですね。
2戒名の文字はどのように選んでいるの?
戒名は、故人の職業・趣味・性格・人柄を反映してつける。
お坊さんは故人についての聞き取りを遺族からする。
そして、お通夜までに戒名をつけるという訳。
例えば、石原裕次郎の戒名。
陽光院天真寛裕大居士。
陽光院は代表作の太陽にほえろや周りを明るく照らす人柄を表す。
つまり戒名には遺族や子孫が見て故人をイメージできる文字を選んでいるという訳。
3生前に戒名をつけることはできるの?
実は戒名は生きている間につけるのが正式。
仏教を信仰していることは、仏教徒になること。
戒名は仏教徒の証。
つまり仏教の事を学びたいのであれば当然に生きているうちに戒名を貰うのが通常。
4自分で考えた戒名を付けることはできるの?
基本、戒名はお坊さんが付けるもの。
戒名に使う字は、その宗派の経典に載っている字。
その中でなら使って欲しい字をお願いする事はできる。
5家族と同じ戒名を付けることはできるの?
同じ戒名をつける事はできない。
家族に同じ戒名の人がいると誰の供養をしているか解らなくなる。
戒名というのは、その人の人生が凝縮したもの。
同じ人生を歩んだ人はいないのだから、同じ戒名というのはあり得ない事が解る。
スポンサーリンク