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2019年4月2日のセブンルール。
京都ニッタベーカリー三女、新田里奈29歳。
清水寺からほど近いところにある店。
営業時間は朝7時から夕方6時まで。
定休日は火曜と金曜。
2018月9月に開店したばかり。
長女、麻記さん37歳。
二女、明香さん33歳も一緒に経営。
新田里奈のセブンルール。
1 売上予想より多めに作る
朝4時前に、仕込みが始まる。
生地作りは里奈の仕事。
パン作りは里奈と長女の仕事
焼き担当は長女。
二女は調理パンの仕込みや接客。
ミルクバー120円、あんバター140円。
手頃な価格で人気がある。
午後6時が閉店。
閉店間際に来る客の為に少し多めに作る。
それがニッタベーカリーのお客様への愛。
残った時には近所のお世話になった方へおすそ分け。
2 パン作りは週2日休む
里奈が大学2年の時、父親が過労で倒れた。
「これはまずい」と思い専門学校へ行くことにした。
「ル・プチメック東京」に就職。
しかし、根気がなかった。
辞めることばかり考えていた。
ある日、長女からの電話で父親が亡くなったことを知る。
心筋梗塞だった。
翌日店は閉店した。
長女は100円パンの「りとるすとーん」で店長を務めた。
二女はベーグルが人気の「Flip up!」に勤めた。
それぞれパンについて修行。
里奈は就職先で無理な願いをしていた。
「仕込みに入らせてください」
ほぼド素人の身で大それた話だった。
父の死で自分の人生と向き合うことになった里奈。
シャッターの張り紙に、
「もう一度パン屋をオープンします!数年後・・・」
頑張ってくださいと手紙も貰った。
地元の人は開店を楽しみにしてくれていた。
父の死から5年。
開店することができた。
開店する時に決めたルール。
店は週休2日。
父親は週に1日だけの休みだった。
娘たちは無理せず長く仕事をすることを選んだ。
3 姉のやり方に口出ししない
目元がよく似ている三姉妹。
しかし、タイプは全く違う。
三女の里奈は、流行を気にするタイプ。
長女は、流行を全然気にしない。
次女は、全く路線が違う。
パン作りでも里奈と長女は違っていた。
ソーセージ入りのパンを作っている時。
長女はすべての具を生地に乗せてから包む。
里奈は大部分を包んで最後に大きめのソーセージを入れる。
微妙に違う。
だが、結果は同じ。
「別に良くないか?」
安全で美味しければいい。
姉のやり方を否定はしない。
4 「カッコイイ」髪型にする
パン屋での修行時代。
里奈は少しぽっちゃり系だった。
今はすっかり痩せてしまっている。
太っているとパン作りに支障がでる。
動きが鈍く、作業が遅れてしまう。
今は休日に鴨川沿いを歩く。
1時間に5キロほど。
見た目は変わったが、変わっていないものもある。
髪型。
髪型にはこだわりがある。
修行時代から金髪でショートヘア。
「カッコイイ」と言われたい。
5 新作は同じシチュエーションで考案
里奈が新作のパンを考える時、行く場所がある。
鴨川沿いのスタバ。
抹茶ラテ。
大きいテーブルの右から3番目に座る。
同じノートを開いて新作について考える。
これはメンタリストDaiGoの影響。
場所ごとにやることを決めると集中できるらしい。
これが見事、里奈にはまった。
6 パンの味は多数決で決める
里奈が考えた新作パンは桜を使う。
食パンの生地に桜の葉を練り込む。
練った生地に粒あんを巻き、
桜の花びらをのせて焼く。
しかし、失敗。
切った時に粒あんの渦巻きを見せたかった。
しかし、それがキレイに出なかった。
そして、食パンの角が立っていない。
あんの重みでパンの膨らみが足りなかった。
試食TIME。
三姉妹プラス母親で試食した結果。
桜の葉の量で意見が割れた。
長女だけが量が多いと言う。
ニッタベーカリーは多数決でものごとを決める。
今回は、長女の意見は却下。
7 父のパンを真似しない
8日後、新作が店頭に登場。
キレイにできた。
桜あん食パン、税込み410円。
販売は4月15日まで。
閉店前に完売した。
里奈が作るパンは父親が作っていたパンとは違う。
自分が考えた作りたいパンを作っている。
三姉妹だから、気を遣わずにすむ。
三姉妹だから、開店することができた。
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