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2019年7月21日のがっちりマンデー!!。
農業、工業、商業において、
手本となる技術や功績に対して授与される、
黄綬褒章!。
伝統を守り続けた人はどんな人なのか?
小さくて、可愛くて、スゴイばあちゃん
岐阜県飛騨市。
ここに黄綬褒章を受けた人がいる。
「スゴイおばあちゃんやろ⁈」
職人は可愛らしいおばあさん。
柏木一枝さん82歳。
山中和紙を作る職人。
2018年秋に黄綬褒章を受賞。
山中和紙とは
鎌倉時代から伝わる和紙、山中和紙。
山中和紙は他の和紙作りと違う。
違いはまず、材料。
普通の和紙はパルプが混ぜてあるので、
繊維が短く破れやすい。
パルプが含まれていない山中和紙は繊維が長くて丈夫。
山中和紙のスゴイ所はすべて手作り。
昔からの伝統を守っている。
和紙の原料楮(コウゾ)を自ら栽培。
全て自分で作っている。
コウゾは収穫後、蒸したり外皮を剥いたり。
独特なのはコウゾの漂白作業。
通常は水洗い。
山中和紙は”雪晒し”と言う作業を行う。
冬の間だけコウゾを雪に埋める。
重労働ですし、時間もかかる。
しかし、雪に冷やされコウゾが長持ちする。
しかも、雪と日光の反射でよりキレイに白くなる。
繊維質がしっかり残った本物の和紙。
色ハガキ 5枚で420円。
障子紙 3000円。
柏木一枝さんが作る山中和紙は、
書家や画家から多くの注文が来る。
丈夫な山中和紙は写真を現像することも可能。
伝統を継ぐ者
柏木一枝さんの孫、喜暁(よしあき)さん17歳。
山中和紙の後継者。
喜暁さんは「教えて」とは言わない。
一枝さんの作業を見て考えて学んでいる。
小さい頃から一枝さんのお手伝いしていた喜暁さん。
今は高校生。
放課後に、一枝さんの仕事を手伝っている。
「伝統で続いているので、それを続けたい」
と無口ながらしっかりと答えてくれた。
番組スタッフが、
「黄綬褒章 取れるといいね」と言うと、
小さい頷いて笑顔になった。
頼もしい。
山中和紙は飛騨市のいなか工芸館で体験が可能。
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