人生最高レストラン小藪の母から学んだ男の生き方と美食学!


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2019年8月24日の人生最高レストラン。

ゲストは小藪千豊。

吉本新喜劇座長で、モデル、俳優などなど。

そして、美食家。

そこには亡き母親の教えがあった。

ええもん食え!

牛肉、豚肉、鶏肉は食べない家に育った小藪千豊。

母親から「ええもん食え!」と言われた。

これが小藪家の教え。

小藪千豊が18歳の時。

母親から「ええとこの子と知り合いになれ」と。

ええとこの子=裕福。

普段から美味しい店で食べている。

そこの子達が行く店は大体間違いがないのが持論だった。

教育の一環で料亭へ

小藪千豊が小学生か中学生の時。

料亭に連れていかれた。

天婦羅が出てきた。

白ごはんと食べたくなり、お店に頼もうとした。

母親「アホか お前!」と叱責。

こうい店はご飯ものは最後に出てくることを学んだ。

「お前みたいなモノの分別ついてへん奴が

 こんな高い店で食べさすなんて金をドブに捨てるようなもんや」

続けて、

「これは教育の一環やねん」

男は将来女の子を連れて高級店へ行くこともある。

そんな店でビビらない男になれってことだった。

男がビビると連れの女の子が恥をかくと言い聞かされた。

サラ金でハイアット

小藪千豊は20歳くらいの時。

嫁はんの誕生日。

サラ金で金借りて美味しいもんを食べよう。

ハイアットの一番上を予約。

お会計は7万円。

サラ金から借りること。

まだ収入が少ないのに、こんな大金を使うこと。

賛否はあると思いますが、

高い店の敷居を高く感じずに済んだのは母親のおかげ。

人生最高

小藪千豊が母親に最後に教えてもらった店。

大阪西区にある、

”トラットリア パッパ”

そこのパスタが母親と一緒に食べた最後の料理。

まだ新喜劇の座長になる前のこと。

末期の悪性リンパ腫で2年ほど闘病していた母親。

ある日。

「あんた今日 NGK出てんやろ!

 合間 どのくらい時間あんねん?」

これくらい時間があると言うと、

「バイクの後ろに乗っけてくれ」と言う。

それで向かったのが、”トラットリア パッパ”。

母親が死を覚悟しているのを感じたと言う。

死ぬ前に息子に伝えたい。

俺のこと、可愛いと思ってんだと感じた。

”トラットリア パッパ”は魚介専門のイタリアン。

メニューのほかに好みによって具材や味付けのアレンジは可能。

取材した日の本日おススメのパスタは、

タコ煮込みパスタ。

新鮮な水ダコのぶつ切り、ニンニク、セロリ、玉ねぎ。

そしてオリーブの実をソテー。

フェンネルシードやオレガノで風味付け。

パスタに絡めて生トマトのダイス切りを散らして出来上がり。

母親の愛情を感じた最期

小藪家はとても厳しかった。

おもちゃを買ってくれなかった。

クリスマスもお年玉も誕生日プレゼントもなし。

大人の会話に入ってくるなと怒られる。

自分のことをカワイイと思っているのかと疑問だった。

死ぬ前に闘病中の体で伝えてくれた。

愛情を受けていたんだと感じられたことは小藪千豊には大事だった。

男は遊びも大事

おもちゃを買ってくれなかった母親。

しかし、小学3年の時。

将棋のセットを買ってくれた。

母親は大きなスポーツメーカーに勤務していた。

同期に男性が二人いた。

一人は一流大学出身で真面目で遅刻しなし仕事も上手くこなしていた。

もう一人は三流大学出身。

ちゃらくて、酒やバクチで遊んでいた。

出世したのは三流大学の方。

麻雀、ゴルフ、将棋が上手で専務常務に可愛がられた。

小藪千豊は将来どんな職業に就くかわからない。

多分、上司がいるだろう。

「今からできる将棋やっとけ」と言うのだった。

それが役に立つ時がきた。

新喜劇に入ったばかりの時。

誰とも話すことができなかった小藪千豊。

すると、将棋を始める人がいた。

小藪千豊は黙って見ていた。

すると、桑原和男師匠が声をかけてくれた

「将棋できんのか?」

若手の強いやつとやって勝った。

ずっと挨拶しかしていない人から「将棋やってるか」と声がかかった。

池乃めだかにも可愛がってもらった。

人生には遊びも必要である。

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