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2019年12月18日放送のおはよう日本。
世界的な建築家故黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービル。
老朽化が進む中、取り壊しか保存かで大きく揺れている。
実はこのビル、2013年制作のSF映画「ウルヴァリンSAMURAI」にも「いい夢ホテル」として登場しているほど未来的なフォルム。
この1972年に竣工したビルの見学ツアーに毎月200人ほどの人が集まる。
中銀カプセルタワービルの構造
カプセルは全部で140個。
カプセルは積み重なって見える。
しかし、実際は構造にカプセルをひっかけるところがあり、上をボルト右2本、左2本の4本で留めているだけ。
中銀カプセルタワービルの住人
現在は購入、賃貸併せて20名が暮らしている。
設計者は黒川紀章(1934-2007)
設計のコンセプトはメタボリズム。
カプセルを交換する事で半永久的に建物を残す試み。
建築を全体として一つの寿命と考えるのではなく、どんどん古くなったところから取り換えていける部品構造主義を考えた。
50年後の問題
しかし、マンションには安全性において深刻な問題が発生。
コンクリートが腐食。
雨漏りが至る所に発生。
カプセル、それを支える骨格も老朽化が進む。
耐震性への懸念
各地で大きな地震が発生している状況。
現在、この建物は耐震基準が守られていないのが実際。
住居者の不便を考えると、きちんと後世に残していける建築を建て直す事が必要。
保存・再生プロジェクトの考え方
目指すは黒川紀章のメタボリズムの実現。
カプセルを全部取り外し、骨格部分に耐震工事を施し、その後、新しいカプセルを組み立てるという方法。
現在、スポンサーを探すと同時にマンスリーカプセルという月12万円のレンタルを行い、資金を捻出している。
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