SPORTSウォッチャー西岡良仁は勝利脳で東京五輪の代表になる


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2020年1月18日のSPORTSウォッチャー。

男子テニス界で異端児と言われる注目選手。

西岡良仁24歳。

身長170㎝。

最近のテニス選手と比べるととっても小柄。

試合に不利と思われた。

しかし、テニスは体格だけでは決まらない。

体力と、頭脳のスポーツ。

西岡良仁の異端児ぶりをお伝えしよう。

錦織圭を超えるか⁈

2019年8月、W&Sオープン。

西岡良仁は錦織圭と対戦し勝った。

トップ10内の選手に初めての勝利。

5月にデルポトロをフルセットまでに追いこんでいた。

西岡良仁が強くなっているのは錦織圭も知っていた。

そして試合で西岡良仁の強さを肌で感じた。

西岡良仁はこれで自信がついた。

そして、現在の快進撃に繋がっている。

サイン会

2019年10月、スウェーデンのストックホルム。

一人300円のサイン会。

西岡良仁のところにも多くの子供たちが並んだ。

特に海外ではサイン会にも参加する。

大会はいろんな人がいて成り立っている。

それに参加するのも仕事の一つ。

自分の名前を売りこむことにもなる。

東京五輪の出場条件

西岡良仁の目下の目標。

それは2020東京五輪の出場。

出場条件は、

「2020年6月8日発表の世界ランク56位以内」

上位の選手に勝つ度に自身のランクは上がる。

ポイントを稼ぐ必要がある。

ストックホルムOP大会開幕時点で世界ランク74位。

もう少しだ。

テニスは孤独なスポーツ

西岡良仁は大会には一人で行く。

コーチもトレーナーも同行していない。

練習相手も自分で交渉して捕まえる。

西岡良仁は敢えてそうしている。

男子プロテニスでは試合中コーチからの支持は禁止。

孤独なスポーツである。

自分で考え、判断する癖をつける必要がある。

「一対一だからこそ勝つことは目に見えるもの」

であり、

「一番面白いところだ」とも西岡良仁は語る。

西岡良仁の遠征必携グッズ

西岡良仁は古い街並みが好きだ。

ストックホルムは行ったことがなかった。

だから、遠征に選んだ。

大会の街で歩くことは息抜きにもなる。

西岡良仁の海外遠征に欠かせないも。

その一つは本。

土井英司「人生の勝率の高め方」

本田健「happy money」

岡崎かつひろ「なぜ、あの人は時間にもお金にも余裕があるのか?」

などビジネス書ばかり。

何が必要になるかわからない。

色々な考え方を知ることが好きだと言う。

その他にハサミ。

髪を切るハサミ。

伸ばしっぱなしにすることもあるし、

自分でカットすることもあると言う。

大怪我からの生還

西岡良仁は三重県津市出身。

父親、西岡範夫は元プロテニスプレイヤー。

今はテニススクールを経営している。

西岡良仁は3歳からテニスを始めた。

ラケットは右でも左でも器用に使いこなした。

父親は西岡良仁に天性の才能を感じた。

ジュニアタイトルは総なめ。

15歳でアメリカへテニス留学。

錦織圭と同じ名門IMGアカデミーで腕を磨いた。

2014年、19歳でアジア大会の金メダルを獲る。

21歳の時は世界ランク58位。

西岡良仁の最高順位だ。

しかし、2017年左膝前十字じん帯断裂。

選手生命が危ういと思われた。

しかし、西岡良仁は諦めなかった。

大手術後、リハビリをして9カ月で戻って来た。

2018年9月にツアー初優勝。

ユーチューバ―西岡良仁

リハビリ中の西岡良仁が座りながらのテニス。

ふだんの練習風景。

そして料理。

左手でも右手でも包丁を自由に使いこなしている。

これは西岡良仁のyoutubeの一部。

怪我をして得たもの。

怪我をする前は周りのことを広く見ていなかった。

怪我をしてテニス以外にも目を向けることができた。

だから、ユーチューバ―にもなれた。

西岡良仁の頭脳作戦

PCに向かっている西岡良仁。

頭に奇妙なヘッドギアを付けている。

これは最新鋭のトレーニング。

体格では多くの選手で劣る。

頭脳で勝つことが必須だと考えた。

詳細はヒミツだが、脳波の調節ができるらしい。

サーブのイメージに役立てている。

上手くいけばストロークにも活かせるはず。

ザ・サーブ封じ

スウェーデンオープン。

西岡良仁は世界ランク29位のフリッツと対戦。

フリッツは身長193㎝のビッグサーバー。

西岡良仁の作戦は、

「フリッツに気持ち良く打たせないこと」

フリッツのサーブは時速216キロ。

西岡良仁は長いラリーで粘り、フリッツを根負けさせた。

そして秘儀”サーブ封じ”。

フリッツが勝負をかけたサーブはコート中央に集中する。

それを見越しての秘策。

出だしから止めるか、大事な箇所だけ止めるかが悩み。

西岡良仁は大事な箇所だけ止めることにした。

第一セット、3-3。

フリッツの高速サーブに手を出さない。

これは作戦のうち。

同じく第一セット、西岡3-フリッツ5。

サーブはフリッツ。

ゲームカウントは40-30。

フリッツは勝負の高速サーブ。

西岡良仁はそれを打ち返した。

決まると思っていたフリッツは調子を崩した。

フリッツのサーブをブレイク。

第一セットを逆転。

その後、フリッツは立ち直すことはできなかった。

そのまま西岡良仁の作戦勝ち。

テニスプレイヤーの現実

フリッツに作戦勝ちした西岡良仁。

しかし、毎回そうもいかない。

準々決勝の相手は世界ランク60位のクライノビッチ。

絶好調で隙がない相手。

力負け。

翌朝、4時50分。

西岡良仁は空港にいた。

これからスイスのバーゼルに行き、夕方に試合。

プロのスケジュールは過酷である。

ATP500バーゼル。

予選1回戦は勝った。

しかし、予選決勝ではデリエンに0-2で負けた。

2019年11月、デビスカップ。

世界ランク10位のモンフィスに勝利した。

これは大きい。

オフも暇なし

プロテニスのオフは短い。

わずか一カ月ほど。

12月、石川県津幡町。

西岡良仁は地域活性化プロジェクトに参加していた。

町の人たちにテニスを教えた。

テニスの普及と地域活性化が目的。

こういう活動もプロの仕事と認識している。

12月16日から20日は沖縄で合宿。

本当のオフは2週間ほどだった。

ナダルからのコメント

2020年パースでのATP。

西岡良仁は世界ランク1位のナダルと対戦。

ナダルと互角に戦いコートを熱くさせた。

結果的には敗れた。

しかし、ナダルから試合後のコメントで、

「才能のある素晴らしい選手だ。

辛い怪我からこんなに高いレベルに戻ってきたのは

とても嬉しい」と評価された。

西岡良仁にはまだまだ伸びしろがある。

東京五輪に期待したい。

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