今日ドキッ澄川の地名の由来と木材供給に貢献した器械場道路


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2020年1月29日 (水)放送の今日ドキッ!。

ほっかいどう歴史散歩は南区澄川。

明治の初めに札幌開発に必要なものを求めて拓かれた街澄川を散歩。

澄川が拓かれた理由

定山渓鉄道北茨木駅

札幌駅から真っ直ぐに向かい、ミュンヘン大橋を渡ったあたりが澄川。

南北に細長い地区。

面白い事に澄川という地名がついたのは昭和に入ってから。

澄川が拓かれた理由は明治の開拓期に始まる。

案内役はO.tone(オトン)編集部デスクの和田哲さん。

和田哲さん説明のスタートは澄川公園から。

南北線自衛隊駅前から見える小高い丘に澄川公園はある。

その当時、札幌の都市建設のために大量の木材が必要となる。

その大量の木材を調達した場所の一つがこの山(現在の澄川公園)だった。

この澄川公園は今でも木挽山と呼ばれている。

1873年(明治6年)に完成した開拓使本庁舎にも澄川の木材は役立てられた。

地域の人たちにとっては恵みの山だったのが解る。

開拓記念之碑

そんな木挽山への感謝を伝えるためのものが今でも残っている。

それは南区澄川4条11丁目の住宅に囲まれた小さな場所。

そこには山之神と書かれた石碑が。

そして同じ石碑の左隣には熊之神という文字。

開拓初期には熊の被害が多かった。

住居の周りを熊がうろついて家族でおびえながら暮らしたという話も伝わっている。

ところが明治20年頃に、ある熊が木挽山の炭焼き窯に落ちてしまう出来事が。

その熊をあわれに思って祀ったところ熊の被害が無くなったという言い伝えが残っている。

不思議な話ですが、熊との共生を目指した当時の人々の気持ちの表れですね。

澄川の地名の由来

木材の需要が高まった結果、人々の定住が始まる。

澄川で人々の定住の始まりは精進川沿いと言われる。

この精進川沿いには木挽山から運んできた木材を製材する木挽き小屋が多く作られた。

その結果、精進川周辺にはいくつかの集落ができた。

平岸、山の上、望月寒、焼山、真駒内、東裏が代表的な集落。

昭和にはいると道庁は小さく分かれて多すぎる町の名を統合するのを奨励。

その時に、精進川の澄んだ流れを由来として澄川という地名が定まった。

器械場道路

明治初期、滝野すずらん丘陵公園のアシリベツの滝には木材の製材工場があった。

手つかずの自然だと思われていた滝野すずらん丘陵公園は木材工業の拠点だった。

御雇い外国人のホーレス・ケプロンの助言により作られたのがアシリベツ山器械場という製材工場を建設。

この工場では滝の力を使って82馬力の水車でのこぎりや旋盤を動かしていた。

こうしてアシリベツで加工された木材は馬車を使い器械場道路を通って現在の澄川へ。

豊平川でいかだに載せ替え札幌中心部まで運ばれていた。

その結果、1890年(明治23年)頃には、この辺りの木を刈り尽くしてしまい製材工場は閉鎖された。

民間払下げ事情の開始で生まれた2人の大地主

茨木与八郎の場合

明治20年代になると広大な国有林を民間に払い下げる事業が始まる。

その事業から生まれた二人の大地主がいる。

その一人が北は天神山から南は自衛隊駅まで買い取った小樽の網元だった茨木与八郎。

もともとは山形の生まれでニシン漁で財をなした。

小樽の祝津で三大網元と言われた青山家、白鳥家、茨木家。

この買い取った土地で茨木与八郎は小作人を雇い畑を作る。

それが通称茨木農場。

大正時代に入ると今の地下鉄と同じ場所に定山渓鉄道が開通。

沿線の人口が増えた為、定山渓鉄道の駅を設置。

その駅名がきたいばらき駅。

大阪に茨木駅があったので北をつけたのが命名の理由。

農場の名前が駅になるほどの規模の大きさだった。

しかし昭和22年GHQの農地改革で小作地の売り渡し命令が下る。

小作農が自営農になった為、駅周辺の畑に街が作られ、今の住宅街の源となった。

もう一人の与の字 阿部与之助

山形出身の岩内居住の漁師だった人。

豊平村で小さな商店を営み成功。

豊平村の尊徳といわれたほど勤勉な人だった。

この当時の豊平村の戸数は24という小さな集落だった。

阿部与之助は澄川の広大な土地に15年かけてカラ松を植え造林業を営む。

北海道の森林が荒廃するのを心配しての事業開始だった。

そして平地には農地を拓いて、そこが今の住宅街のできる下地になった。

なにもない原生林だった澄川が木材の需要によって発展していった。

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