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2020年3月29日のがっちりマンデー!!
赤字路線のJR北海道。
今年から念願の超豪華観光列車が走る。
その裏には多くの奇跡があった⁈
ザ・ロイヤルエクスプレス
ロイヤルブルーの車体に金色の文字が美しい。
2020年北海道を走る豪華観光列車である。
床はピカピカの木材。
アーチの入った格子型の天井にはステンドグラス。
食事の時間にはピアノとヴァイオリンの生演奏。
ミシュラン星付きの食事が楽しめる。
北海道を3泊4日で一周するプラン
出発は札幌。
十勝、釧路と通過して北海道の東の果て知床へ。
そして、北見、旭川、富良野と周る。
宿泊は有名ホテル。
2020年の出発日は8月14日、21日、28日。
9月は4日と15日。
お値段は67万円からと、お値段も高め。
だが、申し込みが殺到。
2月発売直後には売り切れ。
残念である。
北海道にクルーズトレインが走らなかった理由
北海道は観光地として人気がある。
しかし、今までクルーズトレインは走ってなかった。
それには理由があった。
JR北海道の営業部長の林雅子さんが教えてくれた。
「経営体力がなかった」
そうなのだ。
北海道は札幌に人口が集中。
地方の路線は赤字ばかり。
2018年の赤字は559億円!
豪華観光列車を作ることができなかった。
東急の協力でクルーズトレインが実現
どうして大赤字のJR北海道は豪華観光列車を走らせることができたのか?
新しい列車を作る資金はない。
実は、「東急さんに協力してもらった」と語る林雅子さん。
”ザ・ロイヤルエクスプレス”は東急の持ち物。
普段は横浜と下田の間を走行している人気列車。
しかし、夏は運行していない。
だから、北海道で借りようってことになった。
JR北海道と東急が協力してできたツアーなのです。
社内サービスとチケットの販売は東急。
列車の運転はJR北海道と役割分担もしっかりしている。
電源問題をディーゼル牽引で解決
しかし、実際に北海道で”ザ・ロイヤルエクスプレス”を走らせるのは簡単ではなかった。
その話は東急交通インフラ事業部、松田高広統括部長から話を聞く。
「ザ・ロイヤルエクスプレスは電気で走っている。
しかし、北海道は非電化区間が多い」
北海道はディーゼルエンジンの気動車が走る路線が多い。
では、電車はどうやって走らせるのか?
ディーゼル機関車で牽引することで解決。
でも、まだ問題があった。
照明や空調の電気はどうするのか?
東急電鉄、車両部の小野正稔さんが解決法を教えてくれた。
それは”電源車”。
”電源車”とは乗客車両に電気を送る発電機を搭載した車両。
つまり、機関車で電源車とザ・ロイヤルエクスプレスを引っ張る形になる。
北海道版ザ・ロイヤルエクスプレスが5両編成な理由
さらに問題が残っていた。
地方の駅のホームは小さい。
”ザ・ロイヤルエクスプレス”は8両編成。
狭いホームでははみ出してしまう。
そこで、8両から5両に縮小。
乗客数は100名から30名になったが、スタッフの目が行きやすくなった。
「人生で一番良かった旅にしたい」と松田高広統括部長は語ってくれた。
今年は既に売り切れだが、来年は行ってみたいものである。
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