モーサテ100年前のスペイン風邪から学ぶ未来の経済対策!


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2020年4月15日(水)放送のモーサテ。

ふちこの突撃マーケット。

100年前に大流行したスペイン風邪を特集。

その当時、WHOの調べによると全世界の4人に1人がスペイン風邪に感染した。

今のコロナウィルスが最新の集計では5000人に1人が感染ということ。

いかにスペイン風邪が猛威を振るったかがわかる。

スペイン風邪の傷痕

スペイン風邪

東京新宿区。

芸術倶楽部跡・島村抱月終焉の地。

大正時代の有名な評論家・劇作家の島村抱月(1918年11月5日没)もスペイン風邪から肺炎を併発して亡くなった。

1918年~1920年の3年に渡って流行したスペイン風邪。

当時の日本の人口は約5,500万人。

その4割にあたる役2,300万人が感染。

死者は約38万人にのぼった。

この時も感冒流行に乗じマスクの馬鹿値上げとの記事が報道された。

また大阪の小学校は全部閉鎖された。

今とまったく同じ状況が100年前に展開されていた。

この時、スペイン風邪の死者は毎日200人超えが続いたという。

家族がスペイン風邪に冒された歌人与謝野晶子の言葉

「政府はなぜいち早くこの危険を防止するために多くの人間の密集する場所の一時休業を命じなかったのでしょう。」与謝野晶子「感冒の床から」より

20世紀最大のパンデミックと呼ばれたスペイン風邪。

そのケースを今、金融機関が研究を進めている。

金融機関がスペイン風邪を研究する理由は?

新型コロナウィルスがこのまま収束していくのかどうかが疑問。

スペイン風邪には3回の波があった。

今のマーケットは流行がピークをうてば収束に向かっていくと楽観的。

それが2波、3波があるとなると景気にも相当の下押しリスクが続くことになる。

そして、企業業績んも更なる下方修正にもつながる。

当時の日本でもスペイン風邪は1918年11月と1920年の2回に渡る感染爆発があった。

第一次世界大戦の死者総数は約1,700万人。

このスペイン風邪は後にA型のインフルエンザと判明した。

当時の世界人口は約20億人。

感染者は約5億人。死者は約4,000万人。

つまり第一次世界大戦の倍以上の方が亡くなったことになる。

実はトランプ大統領の祖父フレデリック氏もスペイン風邪が原因で亡くなったとも言われている。

スペイン風邪の封じ込めに有効な政策は何だった?

効果的であったのは、学校の閉鎖・集会の禁止・教会の閉鎖など。

こうした社会的距離政策は当時も効果があった。

それは都市封鎖をしている現代にも言えること。

早期に都市封鎖を行ったセントルイスは犠牲者の数を抑えることに成功した。

封じ込め政策のメリットとデメリット

別な側面から見ると当時のセントルイスは経済の回復が遅れてしまった例ともいえる。

早期の解除は感染の再拡大をもたらす。

結果的に封鎖政策は長期に続くリスクがある。

となると、経済の回復にも時間がかかる原因にもなりえる。

マーケットは感染鎮静化後のV字回復を期待しているが現実には難しい。

この経験から今の日本の政策を検証した分析は下記のとおり。

現状の日本の政策はセーフティーネットの側面が強い。

足りないのは需要の創出!

今回の新型コロナウィルスで2020年の日本経済はマイナス5%の大きなマイナス成長となる。

それは25兆円の大きな需要の減速を意味する。

今回の新型コロナウィルスで企業も人も大きく行動パターンを変えることになる。

こういった時に政府は新しい産業、テレワーク、教育、医療の仕方に積極的に政府は支援する必要がある。

このあり方を変える支援こそが中長期的にマーケットを成長させる起爆剤となるだろう。

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