2020年5月19日のガイアの夜明け。

増え続ける物流。

2008年は約32億個。

2018年は約43億個。

しかしドライバーの数は、

2008年は79万人。

2018年は86万人。

物流業界ではドライバーが不足。

新型コロナウィルスの影響で物流の種類も変化している。

そのカタチとは？

フリードライバーの黒い車

路肩で待機している黒い車。

これはピックゴーの車。

運転手は、フリーのドライバー。

つまり、個人事業主。

仕事の依頼はスマホで確認。

自分がやりたい仕事を探す。

さて、中古オフィス用品を扱うオフィスバスターズ。

テレワークの増加で座り心地の椅子への注文が増加。

しかし、ドライバーが少ない。

ピックゴーのサイトから依頼を登録。

ドライバーから依頼を受けたいといくつも入ってきた。

到着時間でドライバーを選択。

15分後、時間通りに現れたドライバーの中村建司さん。

椅子を受け取って車に積み込む。

任務は20キロ先の練馬区の個人宅へ1時間半以内に届けること。

1時間後、お客様の家の前で引き渡し。

任務完了。

売上は個数ではなく、運んだ距離で決まる。

配送料は4895P。

ポイントは円換算される。

売上は倍

東京都秋葉原、創業2013年の”CBクラウド”。

ここがピックゴーの親元だ。

15000人以上のドライバーが登録している。

阿妻圭祐さん29歳の場合

品川周辺を拠点に中、長距離の仕事を選んでいる。

週5日、朝7時から夜9時まで働く。

多い日は4件の仕事をこなす。

ピックゴーでは荷主がドライバーの仕事ぶりを評価。

阿妻圭祐さんは5点満点中の5点。

高評価。　

以前は大手物流会社の委託ドライバー。

ピックゴーに登録してから1年。

売上は倍近くなり、多い月で110万円。

車のリース代は月約3万円から。

手数料やガソリン代は自己負担。

頑張れば頑張るほど稼げると阿妻圭祐さんは満足している。

主婦もピックゴー

ピックゴーは黒い車ばかりではない。

自分の車でも登録可能。

的場祐三子もドライバーの一人。

二人の子を持つ主婦。

週3回、夕方から夜8時まで稼働。

近所を中心に1～2件。

多い時はふつうのパートの3倍くらい儲かるらしい。

ピックゴーの原型は義理の父から

CBクラウドの創業者で、社長の松本隆一さんは32歳。

まだまだお若い。

元は国交省の航空管制官。

今は横浜市で妻と二人の子供たちと暮らしている。

結婚は7年前。

義父はフリードライバーに仕事を紹介する会社を経営。

「一緒に物流を変えていかないか」

結婚前に義父に誘われた。

「娘と縁が切れても僕との縁は続けてほしい」

松本隆一さんはすぐに決断し、国交省を退職。

しかし1か月後、義父は過労で急死。

遺品を整理していると、新事業の企画書がでてきた。

今のピックゴーの原型。

「これをカタチにしたい」

松本隆一さんはCBクラウドを立ち上げた。

タク配

横浜市のイタリア料理”カンブーザ”。

オーナーは高田太郎さん。

石窯で焼き上げるピザが人気。

2年先の予約が入るくらいだ。

しかし、新型コロナウィルスへの対応のため、

テイクアウトとデリバリーで頑張っている。

5月10日。

コース料理を再現したデリバリー2人前8000円。

運んでくれるのはタクシー。

横浜のタクシー会社、三和交通。

乗客が激減したため、料理のデリバリー事業を開始した。

料理を積み込むと、「貨物」と書かれた表示板を付ける。

国土交通省は9月30日までタクシーの貨物運送を認める特例措置。

全国1000社以上が申請中。

10分後、お客様とへ手渡し。

丁寧に運んでいただけるので安心だとお客様に喜ばれた。

配送料は料理代の20％。

メーターの運賃はかからない。

再配達率を減らすオキッパ

最近、郵便局が推奨する「置き配」。

指定された敷地内で、

外部から容易にわからず、

雨などで汚染される心配ない場所が条件。

しかし、そんな場所がなかったら？

「オキッパ」はどうでしょうか？

2リットルのペットボトルが18本入るバック。

鍵も付いている。

使い終わったら、簡単に畳むこともできる。

これがあれば再配達を減らすことができる。

コロナで売上増

東京都渋谷にある2017年創業の会社”イーパー”。

ここがオキッパの会社。

社長は、内山智晴さん34歳。

大手商社に勤務していた。

サラリーマン時代、日中に宅配の受取はできない。

それを解消したいと考えた。

オキッパはエコバックをヒントに作った。

2018年から販売。

１つ3980円。

当初は売上は芳しくなかったが、コロナの影響で流れが変わった。

1・2月に比べると　売上は2から3倍増。

来週は6000個が出て行く予定だ。

4月で累計販売個数は15万個になる。

さらにチャンスが舞いこんだ。

楽天とタイアップ。

オキッパの需要は今後も増えそうだ。

目標は100万個。

現在再配達率15～16％。

これを10％以下にできる。

買い物代行

ピックゴーの便数実績が3月末から落ちている。

これも新型コロナウィルスの影響。

企業間の配送が減少しているのが原因だ。

このままだとドライバーの生活にも影響する。

新しいサービスを開始することにした。

買い物代行。

複数の店で買い物をしてくれる。

ピックゴーのドライバー松田洋介さん44歳。

冷凍冷蔵庫を所持し、飲食店を中心に活躍していた。

しかし、仕事が減少。

感覚的には例年の20分の1だという。

だが、買い物代行は今までと全く違う仕事。

不安がある。

5月6日。

松田洋介さんは買い物代行の仕事を請けることにした。

初めてのおつかいである。

依頼内容は3軒、6種類の買い物。

1軒目はスーパー。

商品は画像で教えてもらっているので、わかりやすい。

2軒目は精肉店。

ステーキ肉とカニクリームコロッケ1個が依頼だった。

しかし、カニクリームコロッケは2個で1パック。

松田洋介さんは依頼主に電話し指示を仰いで解決。

困った時は依頼主に電話することになったいた。

3軒目はドラッグストア。

代行料は550円～。

店舗数、商品数、距離などで変動する。

複数の店舗へ買い物をすると荷物がかさばる。

買い物代行は助かるとお客様は言ってくれた。

松田洋介さんも買い物代行をすることに自信が持てた。

買い物代行サービスは東京、大阪、愛知など7箇所から始まる。