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2020年6月9日(火)放送のおはよう日本。
フランスの1週間当たりのPCR検査数は23万6,098.
日本の3万6,843に比べておよそ6倍。
この検査数を支えているのが日本の技術。
フランスのPCR検査の現状
先月から外出制限を大幅に緩和しているフランス。
これに伴い、フランス政府はPCR検査の拡充を発表。
目標を週70万件に設定した。
感染者をいち早く見つけようと各地でドライブスルー方式も採用。
これまでPCR検査は主に大病院で行われてきた。
現在は、加えて小規模な民間施設も含めた協力体制を確立。
その数は併せて4,800か所以上にのぼり検査機関は毎日フル稼働。
PCR検査には遺伝子を抽出する作業と遺伝子を増幅する作業があり、数台の機器を手作業で捜査するので約6時間ほどかかっていた。
日本の技術の導入
小型ながら検査の全ての工程を全自動化できる機械。
抽出と増幅の工程が一台の機械でできる。
検体と試薬が入ったカートリッジをセットするだけで、一度に12検体の検査が可能になった。
異物混入の恐れがなく正確な結果が期待でき所要時間の従来の1/3の2時間余に短縮。
この機械の導入でモンペリエ地方では週に180件(以前の6倍)の対応が可能になった。
全自動の機械導入以前では時間がかかる上に高度の専門技術をもつ人員が必要だった。
全自動なら検査員が感染する恐れもなく結果も早く得られる。
感染第2派に備える為、2台目の導入も注文済み。
プレシジョン・システム・サイエンス社を訪問
千葉県松戸市にある精密機械メーカー。
長年、遺伝子検査の自動化に取り組んできた。
フランスでの新型コロナウィルス感染が深刻化。
かねて提携関係にあった現地の医療品メーカーから注文が増大。
この3カ月余りで去年の一年分に近い17台を納入。
今では世界各国から引き合いがある。
評価されたのはカートリッジを並べ蓋を閉めスイッチを押せば作業が終わるところ。
日本での導入
日本での導入が遅れているのは国の認可の複雑さ。
申請の準備にかかった時間が約3カ月。
新型コロナウィルスを含む検体を使い精度を証明する必要があった。
理想は、各地域に全自動PCR検査機があって、医師が疑わしいと判断した患者をすぐに検査できる体制を確立すること。
都道府県に300拠点くらいつくればリアルタイムでPCR検査ができるようになる。
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